関東つくば銀行と茨城銀行

関東つくば銀行と茨城銀行

合併見送りの理由

関東つくば銀行と茨城銀行の合併が見送られたようです。関東銀行は気が付いたらいつの間に関東つくば銀行になっていました。2行が合併した2002年は、茨城県内で石岡信用金庫が経営破綻しています。UFJができたのもこの頃。銀行にとっては冬の時代、体力強化に合併は必須だったのでしょう。

合併が見送られた理由

予備校生が不安になると、異性に救いを求めます。不安なときには身近に居る人が頼りになるのでしょう。ただ、予備校時代のカップルがその後もうまく行くことは稀です。

だって、大学に合格したら新しい出会いがあるんだもん。合併が見送られたのもこれとおなじでしょう。銀行の冬の時代が過ぎて金回りが良くなったら何も地元の地味な子と付き合う理由がないんです。経営も春めいたんですね。

心変わり

つくばエクスプレス(TX)が開業し融資先が増えたのでしょう。沿線開発にはとにかくカネが動きます。

土地の収用に資金を融資。道路整備に融資。これができるとベッドタウンに家を立てる人に住宅ローンを融資。子供ができれば首都通勤圏ですから都内の私立学校に通わせるたい。そうなれば教育ローンです。車が古くなれば自動車ローン。人がすめば企業が乗り込んできます。地元の不動産似強みのある地方銀行の本領発揮ですね。

未来が明るく見えてくると、不思議とココロに余裕が生まれます。広い世界がみえるのに、どうして僕は地元の地味な子と付き合ってるんだろうと疑問ができます。女子も、春になればもっとかっこよい男との出会いがあるだろうと期待してしまいます。未来への期待が、二人の別れる原因となるのです。

秋葉原まで45分

都心のベッドタウンとして、つくばエクスプレス沿線将来性があるのでしょうか?

つくば~秋葉原まで45分。京王線の新宿~高幡不動とおなじくらい。余裕で通勤圏ですね。ただ、条件が少し違います。京王線や西武、東武、川崎、埼玉千葉方面にベッドタウンを広げていたころは、インフラの開発と同時に住宅需要が拡大していきました。はたしてTX沿線に、当時と同じくらいの需要があるのか。この部分が疑問になります。

インフラの整った京王線よりも、TX沿線が良くなる理由があまり思いつきません。量的緩和で資金がジャブついているうちはいいけれど、ちょっと風向きが変わるとどうなるかわかりません。

僕は銀行員じゃないので、地元の自然が壊れない程度の緩やかな開発を期待しています。