ガラスの靴で個人は特定できるか?

大阪の高槻で靴を奪う強盗が連続しているそうです。きっと犯人は王子です。シンデレラを探してるんです。犯人が捕まって王位継承券があるときは許してあげてください。王位継承券がないときは執行猶予なしの無期懲役かなにかにしてあげてください。高槻のあれは未成年でしょうか。行動範囲が狭いからすぐに捕まりそうな予感。

話は変わりますが中国で党幹部の嫁に執行猶予付きの死刑判決がでてておどろきました。執行猶予がすぎると終身刑になる刑がでるとか。そんな無茶な。

さて本題。「シンデレラ」という童話があります。

絵本やアニメ、小説で各種バージョンがありますが、ほぼどの王子も「靴」からシンデレラを特定します。

靴のサイズを根拠に個人を特定できるの?

惚れた女の顔を覚えていないボンクラ王子をまずどうにかしてほしいのですが、そこは物語のフィクションなので許容します。

それにしたってまず、似顔絵を描こう王子。宮廷画家くらいいるでしょうに。日本の警察では、似顔絵捜査が発達したのが、昭和も後半になってからなので無理。いまの王子なら、DNA鑑定でもしますか。精度が悪くて全然違う継母のだれかをつかみそう。とちぎの王子がいくら「違うって」いっても鑑定が黒ですからだめです。

警察が捜査で使う個人を特定する方法は、血液型、指紋、掌紋、歯型など。郵便局やコンビニの出入り口にはシールがはってあって、身長が分かるようになっています。身長も個人を振り分ける根拠となります。

大量生産の時代で「靴」は個人を特定する根拠にはなりません。踵の減り具合で年齢や身長、歩き方は推測するといいますけど。中世ならオートクチュールのフルスクラッチですから、きっと個人が特定できるのですね。それにしても靴をガラスでつくったら歩きにくそう。

遺留品が靴だけはABO型血液判定ができません。血液型判定が捜査に使われるのが昭和の前半。ただし、精度はあやしげ。チカチーロみたいな特異者かときどきいるのであやしいものです。

DNA鑑定も平成になるころ使われましたが、初期のころの確度は低く足利事件で問題に。おなじ鑑定人の鑑定結果を元に取り返しの付かない刑が執行されています。

平成の科学捜査でも怪しいのですから、「落ちてた靴」で個人を判定してもまあ、たいして変わらないでしょう。もしくは変態王子がシンデレラの靴の匂いを覚えていて、顔を見ずに「彼女だ!」と言うかもしれない。なんかこれが正解のような気がしてきました。

王子がいくらなんでもシンデレラの顔を覚えていないのは妙ですね。

靴をみて個人を特定しているところをみると、王子、足フェチ?

ただ、男というものは案外女の子を見ていません。たとえば自転車少女なんて写真集があります。私も最近レベルが上がってきたので、自転車のほうに目が行きます。ハンドルポストのテイクダウンレバーの金具が気になり、モデルの子が見えてないときがあります。そう、私はメカの国のメカ王子。金具とか金物とか自転車の溶接モールドとかパイプの継ぎ目が大好きなのです。この才能と引き換えに女の子の顔を覚える能力を失ったので、女の子だけでどの写真の子か特定することはできません。AKB48はだれが誰だかわかりませんが、AKシリーズはマズルをみるだけでどれが何なのか判別できるのはこれのせいなんです。

血中メカ王子濃度を高めていくと、たとえばテレビの警察24時で事故現場に落ちてる部品をみて車種が特定できたりします。バンパーの破片などは特徴がありますので、樹脂の厚みと曲げをみれば素人でも判別できるのです。別に私は捜査官でもなんでもないので、無駄な能力なんですけどね。

元警視庁似顔絵捜査官、草分けが自伝「被害者がかわいそう」+(1/2ページ) – MSN産経ニュース
弘前大学教授夫人殺人事件 – Wikipedia
豊橋事件 – Wikipedia
▼『子供たちは森に消えた』ロバート・カレン – Augustrait
足利事件当時のDNA鑑定の精度は? | Okumura's Blog
「足利事件でDNA鑑定の精度が低かった」というのは本当か – opechumanの日記
2011年10月05日の記事 | コレクションとカメラの雀坊堂