自作微動雲台

DIY camera stabilizer
DIY camera stabilizer

安定装置の重要なパーツはカメラの取付部位だと考えております。三脚で言うとマウント。上下左右に首を振ることから雲台とも呼ばれます。

雲台に微動装置を付けます。微動装置を付けることでカメラの重心が取れます。グライドカム型、マーリン型ともにカメラの重心を撮る装置が付いています。カメラの重心は、雲台下に重りをつけて調整する方法が一般的です。ネジの座金(ワッシャ)を使うと部品点数を減らせます。

私はネジで釣り合いを調整します。部品点数は増えます。重量も重くなります。しかし、これが一番安定すると推測しています。

そこで、上記の写真を参照して下さい。

(1)は、丁字型の部品を横にスライドさせることでバランスを取る装置です。
以前作った装置は剛性を考えてかなり上部につくりました。しかしここまで頑丈ではなくとも実用に耐えます。

そこで今回は丁字型の部分を縦にしてサイズダウンと軽量化します。本体の軸は最上部が丁字で、その上に雲台を乗せます。雲台側は角材と板を利用して丁字の部分を挟みます。

たとえるならモップの頭に箱を乗せたような。

調整用のネジは鬼目ナットのAタイプを利用します。鬼目ナットにはいくつか種類がありまして、ねじ込みと押し込みがあります。今回は常にネジを回す可動部なので押し込んで使うタイプを利用します。適度な大きさの穴を開けて万力で差し込んで使います。最下部に張った動画でも使用しています。

鬼目ナットA

(2)丁字型の簡易版です。軸を木の角材で作るとなればこのくらいまで簡素化できます。部品点数を減らして軽量化、加工数も減らして簡単に作れるようにします。

丁字を横の移動にしますと、前後の調整は別に作らねばなりません。こちらはコの字型で、前回作った動画のものと同じにします。使用する部材を小さくすれば小型化出来そうです。私は調達の都合M6と太めのネジを使いましたが、ナットが入手出来るならM4など細めのネジで作るともっと簡単に小型化出来るでしょう。

丁字型の調整用鬼目ナットは埋め込み位置を変更します。

軸側にナットを埋め込んだところネジの向きと一般的なネジの移動が逆になってしまいました。右に重くしようと左に回すと左が重くなります。設計上の失敗です。

今度作るときは雲台側に鬼目ナットを埋め込んで、頭で考えているとおりの動作が出来るようにします。図で言うと(2)の下の方です。ネジが飛び出るので避けてましたがこれは致し方ない。

http://www.youtube.com/watch?v=rhHUURS032A