三脚のグリップエンドを新造

朝起きて手が勝手に物を作り始めることがあります。こんなときは手に従って作りたいように作らせることにします。

まずは三脚の操作レバーの握りの改修。グリップエンドが欠落しています。筒の端なのでなにか適当な蓋を嵌めるつもりが、そのままになっています。端材を使って蓋を作ることにしました。

もともとはキノコ型のゴムが入っていたらしく、中空の握りの中には傘が折れた軸だけのゴムが残っていました。収まりが良いのはキノコ型なので、ゴムのキノコを木で再現します。

先ずは軸を作ります。短い丸棒というのは作りにくいので、長い角材のまま作業し、最後に切断します。

角材の端から3センチの位置にノコギリを入れます。材木の芯に直径2センチの丸棒がが残るようにぐるりと一周ノコギリで溝を入れます。角材を握って、端の部分の切れ目から先を小刀でまるめていきます。

筒の内側にはまるように削り、キツイかなというくらいで削りをやめ、切れ目を切断します。

次にキノコの傘をつくります。グリップエンドの、蓋になる部品です。かまぼこ板くらいの薄板にグリップを押しつけて鉛筆で直接形を写します。

鉛筆の線に沿ってノコギリを入れ、だいたい16角形くらいになるまで切り勧めます。木目があるのでまず目と直交する部分を小刀で整形します。つぎに柔らかい木目に沿って丸い部分、最後に立体的になるように全体を鏡餅の形に削りすすめます。柔らかい板なので削るのは簡単です。ふつうの板ですから木目に逆らわずに削ると、うまく丸くなります。

グリップエンドの組み付け

角棒から作った丸棒を、樹脂の中空グリップに押し込みます。

次に円く切り抜いたかまぼこ板を当てて、それぞれの中心に3ミリの穴をあけて20ミリほどの長さのナベネジで固定します。回り止めに一本ネジを打っておきます。

グリップよりもわずかに大きい蓋ができました。木の暖かみがあるのでしばらくこのままで使います。