スノーブレード サロモン
80cm〜100cmほど
簡易ビンディングの付いた細身の板。
種類がいくつかあります。
長さがおよそ三種類。80cmくらすのプロペラ、90cmのBUZZ、99.9cmのミニマックスなど。簡易ビンディングが取り付けられるのは100cm以下という規定から、性能を上げてゆくと最後は99.9cmになるようです。
短いんだけど最長というくくり。安定し滑走性能を求めるにはこの長さのようです。ただ、最初に使うのなら90cmくらいが長すぎず短すぎず適当らしいです。
板自体の形状は一般的なスキーヤーを想定したものだと思われます。癖が無く、テールをすこしあげて抜けがよくできています。初心者など姿勢が取れない場合はテールが上がっている分、後ろに抜けてしまうこともありますが、スキーがふつうに滑れる人なら特に問題なく扱えます。あの重くて長い板はなんだったんだろう?という気分。
横幅が広いとターンがちょっと難しくなり、引っ掛かりが多くなる場合があるので、BIgFootやLINEのように薄くて幅の広い板はすこし癖があるのかもしれません。単純かつ簡単にスキーをはじめたいなら比較的癖の無いスノーブレードや、これに準じた製品がおすすめです。
ビンディングの種類もいくつかあります。簡易式なので性能は大差ありません。ワイヤーを溝に掛ける方式、写真のネジ式、総金属性の三種類があります。一般的な使用では溝に掛ける方式が軽くて楽です。
ネジ式は使用中緩む説があるのですが、モンキーレンチのように振動に弱いのかもしれません。すこし固めに使い、ネジに圧が掛かるように使えば問題が無いようです。
総金属性の金具のモデルは、ストリートなど一部の製品に見られました。最初にでたストリートはえらい重く、これは疲れるなと眺めていたら案の定、次期は軽量金具モデルになってました。
扱いは普通のスキーと同じです。すべる際に板が軽いため、雪面が荒れると荒れを拾ってしまい滑りにくい場合があります。また、接雪面が短いので湿った雪では滑りにくくなる状態も、普通の板よりも早くやってきます。
これらの短所を補って余りある長所があるので、スノーブレード一般はお勧めです。
軽量、低価格。持ち運びに便利で手入れも楽です。ワックスの処理も普通の板の半分ですみます。反面、簡素な構造ゆえの安定しない滑走感、開放しない金具、直線スピードやエアの見劣りなどあります。
スキー業界が不景気になり、入門者を増やすために120cmほど板がたくさん出ていますので、これらを利用する方法もありますが、すこし滑れるのなら90cmでも十分楽しめます。安価で板ごとに個性があるので気軽に乗り比べるのも楽しいかもしれません。スノーブレードはすべて、履きまわせるように工具不要の調節機能つき金具です。