ドラマ「海峡を渡るバイオリン」とニートの就労問題と。

いやあ、良くできたドラマでした。 原作を別に読んでましたので、細かな設定が違っていましたけど気にならぬ程度。どうにも暴走気味の著者の無敵ブリが良く出てて面白かった。

もしかすると小屋を作ってのっぱらで生活を組み上げる。実はあれがいま一番贅沢なんじゃないのかなと思います。たとえば、ジョブカフェとか職安に行きまして、そこで誰かの造った仕事を受けるわけです。それは家で言うと、建売の住宅に入るようなものです。それはわたしらの世代には許されない生き方なのです。

ドラマで草薙君は家を建ててました。掘建て小屋です。あそこから人生がスタートするのって一番贅沢な生き方なんじゃないかと思います。苦労して建てた家を奥さんとバイオリンを作りながら支える、あんな贅沢はないのでしょう。

いまあるのは、ジョブカフェで決まった仕事をさがしてきて就労するちゅーのは、決まった道を交通法規そってに進むだけなので、萌えるものがありません。人間、生きてる気分が出ません。

そうなると、むしろ死んじゃったほうがマシかなとおもうこともあるでしょうし、こんな状況にしたかぞくがにくいと、僕が住んでる地元の青年ニ者のように親殺しを始めてしまうかもしれません。

それは、すでに決められた選択肢に乗らぬことを言外に非難するような空気がこの国にはあるからなのでしょう。頭の堅いオヤジタチは言います。この国を支えるために税金をいっぱい納めるように働いてくれと。そうして、超高齢化社会を担ってくれたまえと。多少仕事がきついのは当然で、俺建ちもがんばったんだおまえもやれといっているように思います。その状況で、職安の職員は今ある仕事から選ん就労しろというのです。この息苦しさはなんでしょう。選択肢が三つくらいしかないわけです。氏かも微妙に遣りたくない奴が三つ。

公務員、会社員、もしくはそれに準じるもの。そーゆー現実をみていると、もしここで、あの掘建て小屋がOKなら、ニートの皆さんはあそこに行くんじゃないかなとおもいます。

プレステは無いけどな。