若者の活字離れを憂う

「日本の若者の活字離れは文化の崩壊を予言」 | Chosun Online | 朝鮮日報
大塚氏は40年間にわたる編集者としての経験を書き綴った『理想の出版を求めて』(ハンギル社)の韓国出版に合わせ、28日に懇談会を開いた。

大塚氏は「“考える力を抹殺するテレビやインターネットは何としてでも子どもに近付けてはならない”というノンフィクション作家・柳田邦男氏の主張に全面的に共感する」

「携帯電話・インターネット・テレビに取りつかれた日本の若者の活字離れ現象は、文化の崩壊を予言するもの。このような没落の道を韓国が辿らないことを望んでいる」 

大きな書店の岩波新書の棚の前に立つと、横に並ぶのはおじいさんばかりです。

若者が赤い表紙の「岩波新書」に手を伸ばすことは少なく、「岩波新書」を読んでる30代の私はかなり変わり者なのではないかとレジに行くたび心配になってしまいます。

「岩波ジュニア新書」のように、高校生向けのほうが読んでは楽ですね。
「岩波ジュニア」は大人が読んでも楽しめると思います。

思うに、岩波新書を買う世代と、私のように「ソフトバンク新書」は出版されたうちの半分くらい買ってしまう世代と、「スターツ出版」で携帯小説を読んでいる世代の間に深い溝があるのかもしれません。

大塚氏はその溝を指して「若者文化の崩壊」と仰るようですが、文化というものはそのときどきで新陳代謝を繰り返すもの。確かに文化を継承するのは大切です。しかし、今を生きていくために必要なものが「財テク本」でも「携帯小説本」であるなら、それはそれでしょう。

いちいち目くじらを立てたり説教しても聴いてもらえませんよ。
それより、ほうっておけばいいと思うんです。

残したい文化が本物なら必ず残るんですから。

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