グループセブ

東京新聞:後絶たない やけど事故 転倒すると熱湯が漏出:暮らし(TOKYO Web)

大人だけの生活ならば問題ありませんが、子供の顔の高さに熱湯があるし床に置けば蹴飛ばすし危険です。

日本製の電子ポットは十重二十重に安全装置をかけています。倒れても蓋が開かないようにしたり、安全位置解除ボタンをつけてきました。安全装置のスイッチ周りをマイコンに仕込んでも安全弁は部品として必要です。部品点数が増えれば価格が高くなります。

単純に湯を沸かす装置がない。その間隙を縫っておしゃれで手軽なイメージをまといティファールが乗り込んできました。国内でPL法の網からすり抜けたことがとても不思議でした。

国産の電気ポットのつけた安全装置は国内の訴訟リスクを減らすためというよりはメーカーの良心だと思っています。安全を作り手の善意ととらえるなら、安全装置のないティファールは善意に欠けます。フランスらしい面取りした造形は見事ですが、中身は電熱線でトカレフの設計思考に準じたような部品の足りない電気ヤカンがどうして人気なのかいまだに分りません。まあ、トカレフもグリップセーフティもハンマーのハーフコックもないけれど、人気でしたから用に足りれば良しとする人が多いのでしょう。

国産が安全装置を付けているのか気になって仕方ない人より、お湯が沸けばいいと思う人が多ければフランスの勝ちです。

ちなみに、ティファールはブランドで、グループセブという会社が製造元になります。むかし松下がパナソニックとナショナルを持っていたのに似ています。グループセブは、国ごとに展開するブランドを変えているそうです。ティファールが入るまえはSEBのブランドでいくつかの製品が国内でも流通していました。

グループセブ ジャパン – ティファールについて – Home Page-T-fal Japan