進化せず振り出しに戻る

材料費が嵩んできました。汎用ベアリングもなんだか高い。組み込んでしまえばしばらく使えます。低トルクで使うから一生物かもしれません。それで、追加のベアリングを3つ買ってきました。いままでやらなかった3軸全部にベアリングを入れる方法にあえて挑戦しています。カメラが重いのでふつうに作ればベアリングなんて要らないのですけれど。

ベアリングを使ってジンバルを組み立てる場合、いろいろな部品を直角に作る必要が生まれます。そしてハンドメイドの場合工作精度を出すことがすごく難しく、課題となります。

失敗ジンバル
失敗ジンバル

ロウづけしたワッシャの上にホルダ付きベアリングを載せようと画策しました。センター出しで失敗しないように軸のまま取り付けてくっついたあとに切り離せば直線が簡単にできるぜ!ってはじめた工作でしたが・・・・

いざ加工してみるとロウ付けが下手すぎ。しばらく前にやったきりでしたので、フラックスが沸いたタイミングに銀ロウを投入しても酸化してロウが溶けません。そうこうするうちに銀ロウの手持ちが切れてしまいました。

そこで、今はまったく違う方法に切り替えて作っています。アイディアはだいぶ昔の、水道管と606zzを組み合わせて作っていたそのままのカタチです。ただしパイプサイズとベアリングを変えて工作を優先にしました。たぶん規格さえ分れば簡単に作れます。溶接もバーナーも不要です。そのかわり、木か鉄でフォークをひとつこしらえないとなりません。フォークさえ簡単につくれれば、あとはアリ物の組み合わせのため量産も簡単です。ただ、ベアリングがそれなりの値段になるのであまり沢山は作る気になりません。

工作としてはひどく簡単です。あまりに簡単すぎて、これまでの苦労はいったいなんだったのだろうとうんざりした気分になります。完成してしまうと、今までの苦労を全否定される予感がして工作の手が止まっていまいました。