部品はすくなく構造は簡素に

週末に使った機材がダメだった理由が見つかりました。

カメラステージは三点で支えています。たまたま組み立てるとき鉄のワッシャーよりステンレスのワッシャーのほうが良かろうと入れ替えました。ワッシャのわずかな隙間が、カメラの真下0.5ミリほど隙間を生みます。隙間のせいで三点支持が二点支持になり振動が消えませんでした。

軸のシナリも直します。塩化ビニールパイプを軸にすると見栄えは良いのですが柔らかくてすこしばかり振動します。丸棒を切って塩ビで上下を繋いでいましたが継ぎはやめることにします。丸棒を軸にして強度を上げます。

以上で補強は完了。軸を丸棒に換えて部品をできるだけ外したら急に挙動が軽くなりました。

テスト撮影を試みましたがバッテリー切れ。今日は午前中の天気が良くて公園でテストしようかと充電待ちのうちに時雨れてしまいました。

作業前は微動装置付きの精密なカメラスライダーを作ろうと考えていました。

  • 軸の中心をネジが押すように、同一水平面上にネジを4本配置して押す
  • 固定用の金具に引っかけてネジで押し引きが出来るように微動のネジを付ける
  • 軸を避けるため、タンジェントスクリューにしたレバーでスライドさせる

イラストまで描いたのですが、加工が手間で外は雨。寒い。そして頭の中で組み立てて動かしてみると3つともしっくり来ません。頭が納得していないまま作るとダメなんです。

部品点数の省略も効かず機能と部品の追加を天秤にかけると追加したほうが悪くなりそう。

精密な調整ネジ付きのスライダーを付けるより、私が使い慣れることにします。

ミリネジはひと巻き1ミリですから、人間が頑張って0.5ミリくらいの精度で微調整できればよいのです。スタビライザーが機能を十分に満たすなら0.5ミリの微動は指先で出来ます。なんの根拠もなくそう思ったので今回も微動装置の実装はありません。お預けです。

最終調整はネジがあったほうが便利です。でも、なくても調整ができるならなくて良いかなあ。部品が増えると壊れる可能性も増えます。部品は出来る限り少なく、かんたんな構造にしていきます。