台湾機が真横になった理由は機長の英断かもしれない

真横に傾く動きは操縦ミスや失速だけでは説明できません。

あんなに傾くはずがない

もしかすると、左の主翼のフラップをビルの屋上にぶつけたかもしれません。不時着に備えてフラップと補助翼を目一杯下げていたと仮定します。横転しなければ川と河原にもうすこしマシな形で降りられたはず。

動画を拡大してみると高速道路上に機体があるときに右のフラップが上がっていることが見て取れます。左フラップがビルの屋上に引っかけて破損したなら最後の急激な姿勢の変化が説明できるかもしれません。しかし、動画を拡大してみてもビルを飛び越えてから急に側転していますのでこの仮設はただの仮設で終わりそうです。

理解できない姿勢

分らないのは最後にロールしたこと。タクシーに左主翼の翼端をぶつけたときは機体が全く縦になっていました。飛行機は水平ではじめて揚力を得ることが出来る乗りものですから、パイロットがまさかあの姿勢にするとは考えられません。

もうすこし水平飛行を保てれば高速道路を飛び越えて川を飛び越えられたはず。

市街地の低空で両エンジンの出力を失ったとして捨身で最後に機体を真横に倒すものでしょうか?

機体が横に転んだこと

真横になったことはずっと気になっていました。高速道路上の映像は2つあり、引きの映像を観ると遠くで左エンジンの排気が黒くなって止ったことが分ります。今日のボイスレコーダーの解析結果から、墜落時に両エンジンが止っていたことが分りました。

エンジンの時間差停止は原因たり得るのか

左エンジンが止って右エンジンだけで飛ぶ場合、生き残った右エンジンの出力を上げます。しかし、この操作で最後の横ロールまでは説明しきれません。片肺飛行で片寄った姿勢になるので対抗姿勢を取った、そのまま右エンジンがとまってつり合いが崩れて側転したというのは、わずかですが考えられます。

もしかすると

これはあくまで仮説です。フライトレコーダーが明日以降でてくれば分ります。もしかすると飛行機は自ら川に落ちたのかもしれません。

あの川は幅が狭く、すこし飛べば向かいにあるマンションに届きます。そこでパイロットがわざと真横倒れるように操作して川に落ちたのではない。飛行機マニアならば真横に浮力がないことを知っています。

いくら操縦が下手でも飛行機のパイロットがミスで機体を真横にするとは思えないのです。そうなると残る可能性は故意です。失速で真横から風が吹いても失速までの道筋をいくら考え手も、どうても航空機があの姿勢にはならないのです。となると、機長の英断ではないかと推測出来るのです。