絶賛空き家解体中の水戸

空き家がどんどん減っています。

平成27年度 国土交通省税制改正事項 (住宅局関係抜粋)
空き家があると周辺の住環境が悪くなるので課税します。
税金が安ければ空き家のまま放置されます。
今年から空き家に税がかかるため持ち主は壊すか使うかの判断に迫られました。私の住む地域では人口密度が減っていますから、家は潰して駐車場になりがちです。駐車場も需要があって作ったわけではなく、ただ空き地にしておくのがもったいないので消極的に駐車場しているだけです。

人口密度の変化は商業施設の変化に繋がります。スーパーマーケットがこの数年で何軒か逃げました。代わりに別のチェーンが進出してきました。新参組は駐車場を充分に確保し交通の便の良い場所に陣取ります。地方都市の出店計画は常に自動車で来店するお客の動きを計算に入れねばなりません。

私のような自転車移動はおそらくノーカウント。

一軒スーパーができると時期を同じくして周辺にドラッグストアができます。道路の改修で幅の広くなった場所に着々と進出してくる大手チェーンドラッグ、スーパーは県や市の都市計画に敏感です。

水戸ですと、赤塚。水戸駅よりひとつ西がどんどん変化しています。茨城大学方面から赤塚駅に向う道路は対面二車線の道路をつくり人口を増やしています。駅前の開発がすすんでいます。相変わらず駅周辺の踏み切りを越えるのが面倒で、道路が入り組んでいて車で走りにくい。特に駅の東、水戸側の踏み切り手前は信号がありませんから渋滞したらなかなか出られそうにありません。赤塚はめったに用がないから近づきませんけど、常磐線の走る谷筋で街が南北に分断されてて面としての開発が進みにくい地域です。

一方日に日にションポリしていく水戸駅前は西友跡地に自転車置き場ができていました。北口で一日数百円で止めておけます。屋根のない野ざらしの場所で止める気になりませんが、真夜中でも朝早くでも愛車を預けて自由に身請けできるので使いようによっては便利かもしれないです。

駅から北西に伸びる銀杏坂には梅祭りのためどこかから運ばれた梅の木が即席のプランターの中に収まっています。自転車の逆送に無頓着な土地柄ですので、歩道の通行区分もでたらめで広い歩道の真ん中に梅のプランターを置いてなんだか歩きにくくなっています。水戸駅の北側はすぐに丘がありその先は川に遮られ開発する余地が限られています。大型の店舗はもう出店してこないでしょう。むかしのツルヤはだいぶ前から解体がはじまり、いまは回りに鉄板をかけて外装を怖しはじめました。となりのダイエー跡地ともども平らにして駐車場にでもするのでしょう。駐車場だらけにしてどうするつもりなのか。東京電力と常陽銀行のサラリーマンのための駐車場にするのかもしれません。そうなると、商業施設はますます寄ってこなくなりオフィス街になるのかもしれないですね。市役所も旧京成にくれば、また人の流れが増えるのかもしれませんが、いちど自家用車で大型施設に行くことを覚えた客が、わざわざ駐車場代を払っていつも満車の中心部の駐車場に車をとめて買物をするでしょうか?

水戸市新中心市街地活性化基本計画(PDF形式:2774KB)
市の中心部でまわるお金が1/3まで落ち込んだことがわかります。

水戸駅北口駅前広場ペデストリアンデッキというものがあります。仙台駅のデッキをまねて作ったものです。色味まで似ています。あちらは駅前が平らで、道路がちょっと考えられないくらい幅が広いところに作ったので見栄えがします。

水戸駅北口のペデストリアンデッキは、まず狭い。そしてバスのロータリーが斜面。バス自体も国道から2メートルくらい坂を下りてます。そこにデッキを作ったので、斜面にあわせてデッキも斜めになっています。水戸駅北口をでるとすぐに階段があります。高低差がある通路なのです。いちおうバリアフリーをうたっていますけれど、高低差があるためかえって狭苦しく感じます。

2号車が完成しました – ガールズ&パンツァー 応援 PROJEKT by 茨城交通
バスターミナルを走るバスは一都三県の排気ガス規制にかかっていません。ここは一都三県の三県ではないのです。東京に入れないヂーゼル車でもまだまだ現役ですからもくもくした煙を吐く車がふつうに走っています。そのため、駅前のペデストリアンデッキが屋根になり駅前に排気ガスがたまります。斜めのバスロータリーは坂ですから、人をのせたバスが坂道発進をはじめて黒い煙がでてきます。駅周辺の風通りが悪くなり、ずっと排気ガス臭いのが特徴です。あの煙が苦手なのでなるべく駅前にはよほど用事がないかぎり近づかないようにしています。

排気ガスがお好きなかたは、駅からすこし歩いたところの坂道の下にオープンカフェのテラスがありますので、春の乾いた風を浴びつつ花粉と排気ガスとコーヒー*香りが楽しめます。