自作微動装置付きカメラ雲台

自作の微動装置の上にビデオカメラ
自作の微動装置の上にビデオカメラ

【自作雲台】
カメラの重心を取るために、微動装置をつくりました。

この手の装置は通常カメラ三脚に乗せて使うため、既製品はアルミ削りだしです。手持ちカメラ安定装置に乗せるにはアルミは重い。そこで自作しました。

使用したのは各種角材と板。微動装置の微動部分はすべてM6のネジナットで出来ています。

カメラの位置を前後に動かす
カメラの位置を前後に動かす

【微動部分】
微動はネジです。枠を作り、その中に自由に動くパーツを角材で作ります。ここでは「浮遊台座」と表記しておきます。

浮遊台座中央にカメラネジを仕込みます。

浮遊台座自体には微動用に埋め込みナットを押し込んでおきます。このときカメラネジと干渉しないように中心は避けつつなるべく中心に近い場所に設置します。

爪ナットは抜け安いので却下。高ナットを板で挟むのは工作が面倒。鬼目ナットは貫通していないので使いませんでした。貫通している「埋め込みナット」がこの場合最適です。

微動のネジ両端をダブルナットで固定しまして、ノブスターや高ナットを取り付けてネジを回せるようにします。

微動装置の底面
微動装置の底面

【微動装置の底】
微動装置の底です。下になる部分。こちらは上部と構造は一緒ですが、浮遊台座を締め付けるための板を張ってあります。これにより浮遊台座が浮き上がることなく安定ます。

ネジの締め方を調節して板を浮かせ、浮遊台座が自然に移動しつつ引っかからないようにしています。

それほど真新しい方法ではないと思いますが、材料費は安く済むので、作りたい方はどうぞ。

【レシピ】
参考までに大まかなサイズを。

調整用ネジはすべてM6です。角材の太さは18ミリ角。
角材で挟んだ板は1㎜厚の集成材です。
サイズはおよそハガキ大。8センチ×15センチほど。
固定に使用している木ネジは3.5㎜軸で長さは各種。22-32㎜。
底を塞いだ板はアガチスの3㎜厚。25㎜幅にカットして装着。

【もう一度作るなら】
稼働範囲が大きすぎるのでここまでのサイズは不要。最初から箱組みして、中央に板をかましてしまう方が作りとしては楽でしょう。100円ショップで売ってる小さいマスをつかうか、ネジではなく接着で最初枠を組んだほうが仕事としては相当に簡単ですね。初回なのでちょっと手を掛けすぎました。

当初は特殊な溝を掘って収めようかと考えていましたが、ネジが浮遊台座に埋め込んだ埋め込みネジを押しつけていますので、移動時ずれを防止するガイドはなくても平気でした。