2016年の瀬の水戸

水戸市内の千波湖では、鳥インフルエンザの発生によりジョギングコースの立ち入りが禁止になりました。

通学路なので高校生が自転車で通るためか、主要な出入り口には消毒用の石灰がバラまかれて、普段なら散歩する人の流れが切れない場所なのに閑散としていました。

鶏卵の生産量が多い地域なので、拡散しないことを願ってます。ただ、相手が鳥なので、千波湖がイヤならどこかに飛んで行ってしまうため、違うどこかで飛んでいった先でフンをするならば、拡散の防ぎようがございません。

市内では、昔のプリンスメガネの建物がなんだかものものしい足場がかかっていました。外壁が隣の生花店に墜落するためガードをかけています。

水戸サンピアの解体工事はいよいよ大詰め。すでに上層階は解体済で残すところ入口の左右の壁のみとなっています。その壁もせいぜい五メートルずつで、今年中には更地になる勢いでした。

あとは通常営業。柵町の制帽店かなにかの古い建物が解体中。桜川沿いもなんだかいつのまにか家が解体されて庭木を移植なのか撤去なのか工事をしています。

ふるい日本家屋は解体し軽量合金の屋根に置き換わるのをよく見かけます。あと、新築の家がなぜか増えています。交番の横はたしかスポーツ用品店だったような。歯医者の向いはずいぶん長いこと廃屋だったのに、いつのまにか、ハウスメーカーの家の枠ができあがりました。

少子化と高齢化で古くて大きな家は住みにくくなりました。代わりにちいさな家の需要が高まっています。

ハウスメーカーの工場で壁を組んで現場でそそっと組立てた家のほうが安いし工期は短いし、地震に強い。日本家屋は旧バージョンのように見えてしまいます。

時代によって住居は姿形を自在に変えて当然です。お大尽の瓦屋根は、もう贅沢品なのではないでしょうか。

世間が要求する実用品は、最初から薄いシボ梨地加工の防音耐火壁。その外壁を四方に配置したちいさな家が求められているのです。

それと、ハウスメーカーのちいさな箱の家が増えたのは、共働きが増えて大工さんにお茶を出さなくなったから(仮設)

シキタリが必要な旧来の大工さんとその造る家よりも、なんとかホームやら会社組織に丸投げすればお茶は出さずに済みます。

農家旧家育ちの昭和20年代生まれは瓦の家以外認めないと主張しますけれど、昭和30-40代以降に生まれなら、地震に弱い瓦を使う理由が見あたりません。