【AL-02】
アルミ製2号機改良。1号機では軽すぎて慣性の法則がうまく使えませんでした。そこで全体に重量を追加。
1号機のレイアウトはそれほど悪くないはず。
でもまだブレが大きく、ドリーのような浮遊感がありません。
【1号機からの改修点】
ジンバル固定部に付けていた蝶番をやめました。
和気産業のL字金具を加工した固定に変更。
変則コの字型に曲げてカメラ装着部のアルミ板にネジ留め。
台形の隙間を開けたのは、カメラ装着用のネジを指でつまむためです。
【目指すはここ】
YouTube – 紹介:自作ステディカム-マーリン風味 DIY Steadicam Merlin 2009.06.03
こんな風なのが撮りたいであります。
【推測と工夫】
海外の作例や女子大生さんのを見ると結構重く作っているように見えます。
そこで釣具屋のおじさんと相談して重量増加を進めました。
あぁ、女子大生さんのは450グラムなんだ。案外軽い。
カメラの持ち手、カメラマンを「オペレーター」と呼ぶのですが「オペレーション」の問題なのかな。
うちの2号機「AL-02」は試しに重量を量ってみたらカメラ本体込みで1キロちょうどでした。安定装置本体は800グラムもありやがりました。でもこれで丁度良いような。動作は1号機よりきれいなので期待してます。
写真は単眼鏡にオモリを付けたテスト状態のものです。
【ジンバルも改良】
本体の改良に伴い、ジンバルも改良しました。ユニバーサルジョイントの上は軸受けを1個としておりましたが、上下とも2個ずつ計4個装着しました。
装着方法は簡単にしました。軸受けを紙で巻いて水道管のパイプと同じ太さにします。テープを一巻きしたあとで、パイプと軸受けを短く切ったジョイント継ぎ手に一緒に押し込みます。
軸の長さは切断する半ネジ次第となります。ここでは110ミリM6の半ネジを利用しました。最終調整はナット締め、座金を何枚噛ますかで、パイプ長と調整します。
【軸受けを増やすとどうなるか】
数を増やすことで抵抗を減らし、斜めの負荷がかかってもしっかり回るようになりました。全体の剛性を高めて、余計ながたつきによる余計な振動を軽減します。
ウエイトは釣り用のオモリを大量投入。
屋内でのテストを見る限りこれで完成の模様。
【振動の消し方】
手提げカバンを手に持って歩くと低周期の揺れが起きます。
この揺れをジンバルと軸受けに消してもらいます。
上下動はある程度仕方ないもので、ここは機構で消すと言うよりは
歩いて消すものではないかと推測しております。
歩く速度は重要かもしれません。
カメラを横に振るパノラマ撮影や縦軸上を高速で動かすことを避けます。
視角情報に無理がないこと、カメラがもってる描画能力の中で動かしてやれば
まあ、それなりの絵が取れるのではないかと期待してます。