カメラ安定装置3号機 AL-03

handmade camera stabilizer
handmade camera stabilizer

【カメラ・スタビライザー】
作り続けて何台目でしょう。

試行錯誤しつつ5時間ほどで完成。

偽ビトンや偽エルメス工場の職工さんに思いをはせつつ(笑)
向こうとちがってこっちは遊びなので気が楽よ。

写真はアルミの三台目です。

スムージーに習って平行アームを使用。
これ、剛性がでるのでオススメです。
まだでてないモデルを真似するのも気が引けます。
作ってみれば、なるほどこの構造は丈夫だと理解できました。

本物ならどれだけ安定するのやら興味津々です。
Steadicam Smoothee – Tiffen.Com
I want a Smoothee!

使用したパイプは12ミリ径のアルミパイプ。
レバー式のパイプベンダーを利用してアルミパイプを曲げます。
およその形で曲げ、半分で折り返します。

予定ではUターンでしたが潰れてVターンに。
片方で50センチほどとなります。
2本別にしてツブシでネジ留めでも良さそう。
曲がってしまったものは仕方無いのでそのままにします。

ボルトを挟んでカウンターウエイトを積むことにしました。
アーム途中のウエイトはAL-02(2号機)より拝借。
あとでもう少し見てくれの良い方法で固定する予定です。
一応左右の移動が可能。

カウンターウエイトは釣りの鉛オモリ3つとワッシャです。釣りのオモリは素手で触ると汚れるのと、鉛なので紙を巻いてテープ止めしてます。茶色のは封筒に使うクラフト紙です。

装置下から
装置下から

カメラ装着部分はいつも通り水道管パイプキャップを利用。

VP13を利用し606軸受けを4つ利用しました。

このキャップに軸受け付の水道管を差しまして
ユニバーサルジョイントと繋いでジンバルとします。

【カメラを乗せる部分について】
カメラ装着部、最大面積のアルミ板は2ミリです。
板をL字型に曲げてます。

水道管キャップを取り付ける帯状の板は3ミリ。
アルミパイプをくるんで保持する断面「P型」のクランプは1ミリ厚を使用しています。

負荷のかかる部分は厚めにし、重量がかからないもの
丸める工作が必要な部分は薄板を使用しました。

ラフスケッチの完成から即作り始めてるので設計ミスは当然あります。

ネジで固定する部分をきっちり締めるとカメラ装着用のネジを回せません。

幅をなりゆきで作ったため、指が入る隙間がありません。これミス。

カメラ安定装置 右前より
カメラ安定装置 右前より

アルミパイプは12ミリ。
専用のベンダーで手曲げしてます。
1本目が出来て折り返して2本目を作るとき
うまく曲げられませんでした。左右が揃っていません。

楽天市場 パイプベンダー 安い順
最初にまん中でおって、左右対称に加工すればよかった。

2本とも曲げる前にクランプで挟む目印を付けるべし。

同じ角度ずつ曲げ揃える必要があります。

今回2本揃えるのはできませんでした。
1本目でどこを固定して曲げたのか見失いました。
あとで直したい部分です。キレイな膝小僧にしたい。

just only  hobby use
just only hobby use

平行アームはステディカム「スムージー」をコピー。
Steadicam Smoothee – Tiffen.Com
強度を出しつつ軽量化、さらに持ち運びをしてもずれない構造が必要です。
アルミパイプを曲げて平行配置することで、軽くて丈夫な構造を得られます。
専用のジンバルを利用しカメラの装着ネジ直下にジンバルがあります。
このことで全体を軽量化出来ます。

自作機ではユニバーサルジョイントの上に軸受け2個を入れています。
そのためユニバーサルジョイント上部に空間が必要となりこれで重量増加が必須。

【今回の改良点】
腕の剛性が上がりました。このことで左右のゆがみがなくなりました。
1本腕より調整がしやすくなりました。

カメラの重さがそれほどない場合。
腕の途中に入れるオモリはジンバルと同じ同一平面上に入れると安定します。

【オモリの装着位置について】
たまたまこの場合そうなっただけかも知れません。
ジンバルと同一平面上に配置すると上下のバランスと干渉にくくなり
余計な仕事をしなくなります。

Steadicam Smoothee – Tiffen.Com
スムージーはジンバルとほぼ同じ高さにオモリが付いてます。

Merlin – Tiffen.Com
マーリンはヒンジを使う都合なのか下部ですね。
重いカメラを想定してのことでしょう。

カメラ装着部分と同じ高さにオモリを追加すると横回転は止まります。
頭でっかちにしたため下部のウエイトと釣り合いが取れなくなります。
これは揺れの原因になるように思います。

【最大の改良点】
総アルミで作っているのでなかなかの剛性です。
バネのような質感もなくきっちりと形を保ったまま動いてくれます。

本体が固まってはじめて威力を発揮するのがジンバルです。

このジンバル、以前のものとほんの少しだけ変えています。
さて、どこでしょう。

ちなみに茶色の紙は握りを良くするために紙を巻いたもの。
そこではありません。

答えは、ユニバーサルジョイントを覆うパイプです。
パイプジョイントを長いものにしました。
ユニバーサルジョイントが隠れる程度まで長くすると
片手で握ったまま上部のパイプを触れます。

こうすることで片手で水平方向にパノラマ撮影ができます。
また、上下に首を縦に振ることもできます。

中指、薬指、小指でジンバルを握ります。
パイプを親指と人差し指で軽く触れて制動します。

【総評】
今回のAL-03 では全体の剛性が上がりました。
ゆがみもありますがそれは置いときましょう。
カメラネジに指が届かなくなる(笑)設計ミスも目をつぶります。

AL-03は今まで一番安定しています。
いままでは剛性不足でガタツキが残り揺れていたのかもしれません。
「持った感覚」だけで書くと、カメラの「ヨー軸」
レンズの光軸を中心とした揺れが減っています。

【でかいカバンを買う】
サイズを小型化できないままですが、これはもうあきらめましょう。
アームが入るサイズのカバンを買うことにします。
きっとこれでまたヒンジとか入れるとガタガタしてどうしようもなくなるはず。

アレックス・モールトン自転車
モールトンの自転車のようにトラスのアームを作る方法もあります。
真鍮パイプってハンダ付けできましたっけ。
ヒンジの案も幾つかあるけれどどれも帯に短し襷に長し。