労働力が減っても困らない

現在の労働力人口は6000万人。2050年には4000万台まで落ちる。ワタクシ思うに、人が減れば仕事が減るから困らないはず。だからこのまま人口減社会でいいだろう。景気が良いんだし。

「いざなぎ景気」のど真ん中、昭和42年の通商白書を読んでみた。

通商白書>昭和42年版 第2部 第6章 労働力
(要約)重工関連産業が成長し、経済成長を謳歌していた当時の日本は若年労働者はより良い職場を求め大企業に就職。企業は安価な労働力に支えられて業績を伸ばし年率10%の高度な経済成長率を見せた。

若年者雇用の不安定化の概況

当時と違うのは労働者の構成で、15歳から34歳までの労働者について現代の面白いグラフがありました。スクロール一枚目くらい。15~34歳に限っていえば、正社員が1300万人。フリーターが200万人。ニートが64万人とあるが、実質倍の100万人程度と推測される。求職者が100万人で自営が250万人。自営を働いてる側に入れるか迷うが、入れておこう。

すると、働いてる人は正社員と自営の計1550万人で、ニートとフリーターと求職者が400万人もいるいびつな構成になっている。つまり、全部で2000万人ほど存在する若年労働者のうち、4分の1が「ヤル気なし」なのだ。いい時代。

学校でいうと、40人いるうちの10人がダメなの。
もうそれって学級崩壊なーの。

労働市場改革:正社員待遇を非正規社員水準へ 八代氏示す
経済財政諮問会議の民間メンバーの八代尚宏・国際基督教大教授は18日、内閣府の労働市場改革などに関するシンポジウムで、正社員と非正規社員の格差是正のため正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要との認識を示した。

働いてる1550万人も、あんまり働かない人と同じ待遇にさげるってどういうことよ。それって不平等じゃん。サービスをする側が手を抜きたいから始めたゆとり教育の結末とおなじオチになる

「ゆとり」原因 学力不足深刻 大学の2割で補習
教員養成系の大学・学部では、「先生の卵が知識不足では学力低下が拡大する」(埼玉大の渋谷治美・教育学部長)と切実だ。

そうか、先生もゆとり世代になるのか。それはミモノですな。

昭和57年年次世界経済報告 第3章 深刻化する欧米の失業問題
年齢階層別失業率をみると,第1に,若年層の失業率が成年層のそれに比べて高く,特に10代の失業率が極めて高いことが,各国に共通してみられる特徴である。

結局どこをすすんでも同じ道っぽい。