漫画原作のアニメは、優秀なアニメスタジオが漫画のコマ割をそのまま動画にするので小さく収まったカットばかりになります。映画と違ってフレームインアウトができないので表現の差ですね。むかしというか、頑張っているアニメの人はフレームの外側を使うのが上手です。映画の人も同様に空間を使うことに長けています。漫画はコマの外側を見せられないのですね。
手塚治虫先生は映画をよく観ていてその表現手法を漫画に取り入れていたのは有名です。そのあとをついだトキワ荘の面々も映画のことを話題にされています。
彼らから何度か代替わりした漫画は、映画の表現を取り入れた初期のダイナミズムとは違う物になりました。私はほとんど漫画を読まないので軽々に語る気もありませんが、漫画の表現に特化しすぎると小さく収まってしまうように思います。
私が重視する表現を順番に並べてみますと
- 映像
- 音声
- アニメ
- 文章
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- 漫画
- 音楽
- グラフィックデザイン
- 写真
- 絵画
となります。点線から上は重視している表現です。
言い換えれば下手をうっている他人、とくにプロの仕事が許せなくなる(笑)ラインがそこ。
ちょっとでもテレビを観ると文句を言いたくなるのでみないようにしています。
コマーシャルで、後ろ向きにカメラを引きながら踊る人を正面から撮影するドリー動画があります。途中でカメラが左に傾いてて、これOKにしちゃうならもうテレビみないわとおもいました。また別なCFで東京駅の建物を無駄に移動撮影しているのも妙な印象です。クライアントにセンスが無いのは仕方ないとして、建物を無駄に移動撮影しても仕方ないでしょうに。
音声はアナウンサーやナレーターが下手だとスイッチを切ります。アニメは観たいものが年々すくなくなっています。これは歳のせい。文章は読まなければよくて被害は小さいです。
音楽はよくわかりません。写真も、いいなあと思う物はありますが嫌な物がすくなく出来の良し悪しが分かりません。なので重要度でいえば下のほうです。絵画は正直わかりません。値段が付いてればそうなんだとは思いますが、同じ骨董なら「からくり人形」とか「刀剣」のほうが興味があります。古い動力機械とか製造機の部品とかみてるとたのしいのでこれは点線の上です。
子供のころの経験で拘る場所が決まります。