コクリコ坂から

期待せずに「コクリコ坂から」をみたら楽しめました。ファーストショットの付けパンで多少不安にはなりましたが旧制高校を引きずった新制高校の文化部室のお話なので、文化部出身者としましては高評価です。

パパに比べて女の子や女を描くことに抵抗感がないみたいで、息子のほうが表現としてあっさりしてて見やすかったです。鈴木Pが絵コンテをチェックしたらジブリのカットに比べゴローのは1秒長いから全部リズムを変えたとかなんか言ってるのを何か動画でみました。

細かいことは知りませんがちゃんと人物の奥行きも出ていて映画として成立していたと思います。

好きになった子が妹っていう展開に、メトロに乗ってを思い出します。
超映画批評『地下鉄(メトロ)に乗って』60点(100点満点中)
なにが言いたいのか分からない映画。

メトロになるのかなあと心配しつつみていると、物語は集約してゆき未来少年コナンのように「大団円」となりました。

大人をやっつけようとしがちなパパの構成・演出にくらべて大人をどう手なずけるのかに腐心するところに作り手の世代の差を感じます。

「コクリコ坂から」へのツッコミ | じぶん更新日記
気になったのは赤道儀の構造で、まず、口径が大きすぎです。10センチほどに見えます。対物レンズが大きくなると色収差が起きます。収差を押さえたレンズは高価です。そのため学校の備品ならよくて8センチです。太陽観測用ならもっと口径は絞っても十分。

太陽の観測をするなら当然赤道儀が必要になります。みると、観たことない経緯台を使っていました。カウンターウエイトもあれでは効いていません。三脚もなんだか歪んでます。想像で描いた感がひしひしと感じられます。鏡筒バンドにウエイトを付けてどうするつもりなんでしょう。バンドの中間位置に重心を置いて経緯いずれかの軸を付けるのが正式です。主鏡が重いのであの描き方通りにすると、たとえ太陽観測板を使ったとしてもバランスはとれそうにありません。

一人くらいいそうなものですがドイツ式赤道儀はわりと複雑なので絵に描きにくいとおもいます。