週刊誌連載マンガに影響をうける現代映画の演技

沢島忠監督『家光と彦左と一心太助』 太助が家光に、家光が太助に!? – YouTube
今みたい映画。一人二役。

【映画】(実写版)ブラック・ジャック 『瞳の中の訪問者』(1977年) 主演:宍戸錠 – YouTube
宍戸錠のプラックジャック先生。ピノコあんな声なの。

こちら葛飾区亀有公園前派出所(1977) | カンフースター総合情報サイト -KUNGFU TUBE-
せんだみつお版のこち亀。

1970年代の映画を振り返ると、ヤクザ映画が結構多い。鶴田浩二、高倉健の時代は暗い。菅原文太の時代になってすこし明るくなった。

一心太助を今の俳優を当てるならエグザイルの誰かだろう。太助ができても家光ができない。錦之助だから両方出来る。

時代劇はスタッフをそろえるのがたいへん。日本映画黄金期の時代劇を見ると、その豪華さ、技術力に驚き、酔います。日本映画の余力でテレビを作ると「TBSの時代劇」になり編集と撮影はそのまま引き継がれました。横に長い画面はテレビサイズに省略されドリーのトラックアップ、演者に寄っていくカメラワークは省略されています。

わたしは1980年代のテレビの時代劇を見て育ちました。さすがに五社協定のある古い時代劇やアクション映画はみてませんけれど1960-70年代の輝く映画をみているしっくりきます。編集のつなぎ方、リズム、画面の作り方、役者の演技のどれをとってもまばゆく艶っぽい。

2016年の週末実家でテレビをみていると、テレビCFは編集が繋がっていないし見ていて辛い。海外ドキュメンタリーを買い付けた番組はよくできてるけれど、地上波ゴールデンの国産はなかなかひどい。

いまの若い役者がなんでもかんでも「うおー」と叫ぶことが演技だと考えている。映画を作る人も役者も週刊誌連載のマンガを読んで育ったからでしょう。週刊マンガは週刊誌ゆえ量産が必須である。とにかく原稿を埋める。見せ場は大ゴマ一枚絵で盛り上げると「うおー」と言うばかり。

テレビ局に入る人はそれなりのエリートです。こどもの時に塾に通いすぎ。大岡越前とかあぶない刑事の再放送をみてないでしょう?部活に汗を流し塾。大学受験のときも金曜ロードショウも見てない。

気休めにジャンプを読むのが唯一の楽しみとなり、映画をつくると週刊少年誌のように「うおー」って言わせるんです。だって「うおー」をみて育ったのだもの。

映画『テラフォーマーズ』予告【HD】 – YouTube
3DOの新作風。
R・E・A・L 3DO (FZ-1)本体 【3DO】

地に足が付いていない視点からの映像を多用する。敵味方を見た目で説明しようとするのは少年誌の作劇法です。

錦之助とテラフォーマーズを並べてみると、演技、演出の方法論の違いだからどちらがよいとも判断はつきませんがわたしはもっぱら錦之助様。