年間300本

学生時代に名画座で映画を300本観たと自慢する人がいます。具体的には秋元康先生や中谷彰宏先生。私の世代になると、名画座に行くような人は少なくてレンタルビデオの時代でした。

大量に観ることで、モノの良し悪しが見えるようになります。私の場合アニメーションを大量にみた結果目が肥えたみたい。年間本数で言えば日に三-四本は観てたわけで、毎日映画を一本以上みていたことになります。それだけではなく、早い時間に時代劇をみて、夜に映画をみてますから、 映画を年300本とは言いませんが相当数のドラマを見てたわけです。

急にこんなことを書くのはウラシマンのせい。この時代は作画が崩壊しないし画面割はかっこいいし横沢啓子がかわいい。仕事が丁寧で、動きの演出が計算されてるのが良くわかります。9話を見てたんですが、ダクトを這いまわるのはそのままダイハードでした。キャメロン、奴はあやしい。

2000年代のアニメは絵で見てると動きで魅せるアニメが減っているように思います。止め絵の延長線上にアニメを置いただけの作品が増えています。

絵で見せて動きも魅せるのは、京都アニメーションが絡んだ作品。背景は実写をレタッチなど加工して使っているように見えます。もしかするとステディカムを使っているかも。

レイアウトとエフェクトに独立した人員を配置できるような予算と手間のかかったアニメーションは見るようにしています。反対に国産のドラマを全然観ないのは、人員が居なくて予算がなくて手間がかかってなくて、演じ手が素人だからかも。一日3本以上アニメをみると、年間1000本は見てたわけでその部分の良い悪いは観たくなくても見えてしまうのです。これはある意味不幸でもあります。