世代をつなぐバトン

押井守監督の舞台あいさつを先日動画配信で見ました。一緒にでてた「踊る大捜査線」の監督が後藤隊長の叫ぶシーンをやりたかったといい、脚本家の虚淵玄氏が若い時見たビューティフルドリーマーを観て影響を受けたなんて話をしてました。

いま、映画を作っている人はアニメをみてたわけです。それでは、この先映画を作る人はいま何を観てるのでしょう。ゲームでしょうか。早い時間のアニメはちびっこも観てそうにないし、深夜のを観てるのは大人で、影響を受けるべき子供世代はDSとなにかしらのカードバトルをしているように思います。だから、そこから映画を作る人は出てこなくてこの先一方的に映画産業が衰退するだけかも。

映像でなにか言いたい人はそれほど居ないだろうし、少子化で絶対数も減るでしょう。テレビ局がお金をくれないと制作費が賄えません。この先にあるのは、観る人が少なく、スポンサーがいなく、作り手も出てこない嫌な未来です。

井筒監督がバクモンでフィルム保管所に行って初監督作品であるピンク映画のマスターフィルムをいとおしそうになでてました。あの世代はピンク映画がありましたけれど、いま、もうその場所もなくはて、人材の育つ場所があるのでしょうか。映画はスタッフワークなので、テレビの現場が多少近いかもしれませんが別物で、アダルトはそもそも世界が違いすぎて産業としての映画の未来はやっぱり明るくはみえません。

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