すれ違う人

戦中アメリカ政府は自動車業界に物資の生産を協力させた。
戦車兵がもっていたM3グリース・ガンなどは
GMの工場で量産させたのは有名である。

戦中手伝ってくれてありがとう。
日本の市場は君たちのものだよGHQは便宜を図ったはずだ。

日本車がアメリカ市場を席捲している今から見ると嘘のようだが、
敗戦直後は国内に乗用車を作る力はなく
当時はアメリカ車や輸入車の独壇場だった。
懐かしの軽自動車
敗戦国でも作れる自動車に軽自動車があった。
今はディーラーとして有名になったヤナセもメーカーだったことがある。

田舎で自転車に乗っているのは俺とあと5人くらいしかいない。
いつもすれ違うのは5人くらいで。いつも同じ人で。

太目の女性。結構な距離を走ってもすれ違う。免許がナイっぽい。
色黒のパンチのおじさん。たぶん、飲んで乗って免停ぽい。
ほかに昔から何してるのかわからない職業の人が近所に二人いて
彼らはやはり自転車移動である。
定年退職組みのじいさんもチャリンこ乗りが多い。

酔狂で乗っているのは俺くらいのもの。
営業所の閉めの時間にあわせて本を発送し
昼間やたらと走り回る日がある。
たぶん、近所の人に職業不明扱いにされてると思う。

背中に職業を書いておこうか?