機械の体

近所のオフィスビルをみるとはなしに眺めるとずいぶん空室が目立ちます。四月に引越し業者が横付けして荷物を運び出していました。帝国データバンクの倒産情報をみると、建築と運送が倒れています。士業でも。今年三月の倒産数は前年比三割増。タクシーは走り回り運転代行もかっ飛ばしているけれど相変わらず不景気。

私が買い物をしないし出かけないので正確な値がとれませんけれど、いろんな業態の新規出店は確実に減ってきています。駅前かショッピングモールに出店する安全策が多く、リーマンショックや震災以前のように集客のない場所にあえて出店して客を自力で呼ぶ方法はリスクが高くてやりたがらないようにみえます。となりの漁師町に紳士服やが出店してたのですが、あっさり撤退しました。

ひたちなかをサイクリングしていると、宅地開発が地味に進んでいます。デベロッパーが団地として広大に開発しています。車社会と鉄路と輸送基盤は異なりますが、太い道路を引いたそばに宅地を造るのは都下の京王や西武、東急の手法と似ています。ひたちなかはサイクリングには向かない土地で、思いつきで宅地開発をしてるので景色がどこも似ています。面白くありません。歴史は浅く、もともと難にもない場所に急に造成が始まります。しばらくすると似たような食品スーパーが出来て若夫婦が住む拡大再生産です。消費はそれなりにあるので経済は回りますが、面白いかどうかでいうと、私とは関係がないので面白くはありません。きっと常陸那珂港の開発で人の動きができそれに伴っての開発でしょう。何人働いているのか計りかねますが、日立建機と小松製作所がなかよく並んでいます。

日立建機 海沿いの大工場
日立建機 海沿いの大工場

街が不景気になるのは困ったものですが、お店に欲しいものがなくなれば買うかどうか考えなくて済みますから楽です。

他人事なのでよくわからないまま書きます。新聞、ジャマじゃないですか?紙として物理的にそこにあるのが邪魔だと思います。あのテキストのデータ量から考えると、専用端末に送ればいいのではないでしょうか。新聞の半分はどうせ広告で、広告を外して一流の記者が書いた記事だけを送ればキンドルなり専用端末で十分情報が伝わります。どうしても紙がいいというならば紙にすればいいけれど、よく考えると紙で配るコストが高くて、新聞社ももう本当は紙をやめたいはず。

新聞社がカメラマンを全員クビにして記者にiPhoneでの写真撮影トレーニングを開始 – GIGAZINE

実際、記事を書くことと写真と動画をつくることは全部ちがいます。私はひとりでブログに写真と動画と記事をアップしています。書くときと写真を撮るときは考え方がちがいますし、動画を撮るときと写真を撮るときではカメラの構え方から構図から距離から違います。現在は写真用のカメラと動画用のカメラをわざわざ違うものを使っています。ひとりで全部こなすのは難しいと思います。むしろ、カメラマンに写真を撮らせて、記事はメモ程度で機械にかけて自動生成したほうが、ものをみる目のある記事が書けるのではないかなと。

記者はもう要らない?データから記事を自動作成、米報道の最前線 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News

機械の書いた記事を読みたいかどうかは分りません。ただ、新人の新聞記者は余計なことを書くと怒られて、どうせ型にはまった紋切り型の文章になるのなら最初から定型文集に自動的に当てはめた方が良心的かしれません。
機械の体