ローアングル撮影装置の改修

先月末に後ろ向きに走りながら撮影したらカメラが上に逃げてしまいました。カメラが遅れて付いてくる調整が裏目にでて、後ろ向きに走るとカメラが先行し不安定に。走る速度が変るたびにピッチ方向の縦揺れで映像が揺れてしまいました。

気をつければ右手で補正できたのですが、群衆が勢いよく走るシーンは一発撮りで直せません。撮影時モニターをみる余裕なし。撮影直後は派手な映像に喜んだのですが、まてよ、もっとうまく撮影できたなと半月たって反省しました。

後ろ向きに走る機会はこの先もきっとあるはず。いまのうちにカメラスタビライザーのほうに後ろ向き対策機能を仕込むことにします。いろいろ考えて見た結果、カメラだけ逆に付けるという単純な答えに行き着きました。

考えは簡単でも実行は意外と面倒です。カメラの中心にネジ穴があるならひっくり返せますが、いま使っているカメラ底のネジは中心から左にずれています。カメラをのせる台に特注で穴を開けて対策していますから単純にひっくり返りません。そこで中心を基点に対称の位置である右側に1/4インチのカメラネジ用の穴をあけます。これでようやくカメラの向きを変えられるようになりました。

ドリルのついでにカメラネジとは別の左右の調整穴も広げます。これまではカメラを左右に2センチ動くだけでしたが、穴を広げることで左右に2センチずつ、計4センチ動くようになりました。

ローアングルは微調整が全部狂うので嫌っていましたが、調整範囲を広げるだけで撮影準備がしやすくなります。うちはUの字型に曲げたアルミ板を二枚重ね、カメラの左右にある耳軸を使って回るようにしてあるのでいつでもローアングルも撮影に対応しています。カメラの向きもバランスも簡単に変えられるようにしたので次回からはより積極的にローアングル撮影ができそうです。