掃除して熱暴走を止める

パソコンを立ち上げると、ホコリ飛ばしに勢いよくファンが回ります。ここ最近、吸い込みの悪くなった掃除機の音がして、パソコンの力も弱ってました。動画を再生すると止まるので、熱暴走なのはなんとなく理解。そこで、久しぶりに掃除をすることにしました。

まずはパソコンの心臓部であるCPUのファンを掃除。もらい物のパソコンで、たしか2年くらい前に掃除をした記憶があります。アルミのヒートシンクにややななめに取り付けたファンを外しますと、薄いスポンジのように積もった黒いホコリが待っていました。幸い、ヒートシンクの隙間までは届かず、最上面に積もっていただけなので竹ひごで撤去します。

次に電源ファンのガードを外して、手の届くところのホコリを取ります。先日床掃除用に買った使い捨てシートを使います。クイックルワイパーの棒に付けるアレです。100円ショップで昔のティッシュ箱くらいの袋にぱんぱんに入った不織繊維で、繊維の一本ずつが長いので丁寧に使えばゴミを残すことがありません。普通の紙ウェスですと、細かいホコリが残ります。ここは埃取りシートに一日の長があります。

ついでにグラフィックボードも外してみます。回転ファンが卍型で、薄いアルミのヒートシンクが付いています。外から掃除ができないので分解します。ファンの電源を外して小さなネジを外します。ホコリをとっていざ組み立て。

組み立てのときにミスしてネジをねじ切りました。細いプラスドライバーなのでそうそうねじ切れる筈はないのですが、ネジが柔いのとかみついたアルミが肉厚だったようです。ここは慌てず騒がずボール盤で穴を開け直します。鉄のネジとアルミなのでネジが堅くて斜めに穴があきます。とりあえず斜めを開けて穴を広げます。

広げた穴は既存のネジでは埋まらないので、一回りおおきいビスネジで止めます。そういうものはだいたい揃っているのです。一般的なパソコン修理の域を超えてしまいますが、うちでは良くあることです。いざ組み立てようとすると今度は下穴が大きすぎてネジがバカになっています。もういちど作業場にもどってポンチで穴周辺のアルミを叩いてつぶしていきます。アルミが肉厚なので、穴の周辺をつぶして穴を小さくしてやります。

GPUのシリコングリスを盛り直して組み立て直します。いま使い始めました。最初の起動音がちいさくなり、まったく別のパソコンのようです。普段の音もちいさくなり、動画の再生中にファンが回転を上げることも少なくなりました。夏前に掃除しておけば良かったです。