世界陸上のマラソンとカメラ

【女子マラソン】
世界陸上の女子マラソン。カメラとスイッチャーが下手。日本の琵琶湖とか揺れないのにどうしてあんなに画面がぐらぐらするのだろう。

まずバイクが違います。ドイツの世界陸上ではBMWの普通のオートバイに普通に二人乗りをしてます。後席のカメラマンが肩に載せた大型カメラで撮影する手法。カメラマンは腰のベルト一本で固定されます。

だから長時間真横のランナーを撮影していると疲れてしまうのでしょう。画面が安定しませんでした。道路は平らなのにあんなに揺れるはずがないとみてたら、中腰。バイクの後で横を向いて中腰でカメラを抱えたら、体力がある人手も長時間持ちません。

【追記】
2015年はこちらからどうぞ。機材がだいぶ変っています。
世界陸上北京大会2015のイージーリグ – 工作室

【日本のマラソン中継バイク】
日本ですと国産の低床スクーターに専用土台(ステップ)を装着します。
これでカメラマンの腰と足を安定させます。同時に撮影時は腰の位置でカメラを抱えるように撮影するので安定します。

女子アナ~~~!! – はしれ!あけレンジャー
横に足を載せるステップを追加。
ARC : STEADICAM JAPAN 概要
本家。いろんなパーツが付いてます。小型4輪で足乗せステップ付き。
マラソン中継車の準備 (r271-635)
潔くサイドカー。

【セグウェイ】
そんなこんなで世界陸上を見ています。
ときどきグラウンドの端っこの方を「スムースシューター」付の「ステディカム」を抱えたカメラマンがセグウェイに乗ったまま横切ってました。水平移動ってなんだか間が抜けてみえます。

正確にはステディカムではなく、グライドカムかも知れない。遠くて判然としませんけど。

ステディカム・セグウェイの組み合わせは「全英オープン」でも大活躍してました。素人がこれに対向するには「インラインスケート」がいちばんでしょう。

スムースシューター装着 (P100Project blog Digitalの叫びとつぶやき)
きたぁグライドカム! (P100Project blog Digitalの叫びとつぶやき)
パイプはインチなのかな。20ミリはありそうです。構造としては比較的作りやすいのですが、使用例を見ると扱いにコツが必要。総重量も相当。

【フォオーク式ジンバル】
振動テスト(自作カメラジンバル開発中) – R/C空撮ビデオ物語 – Yahoo!ブログ
三軸がカメラ重心と一致するので安定するでしょう。相当昔のマラソン中継はこの手の装置とバネで振動を抑えていたとか。

【鳥の人達が使うジンバル】
Jazzインハートの「鳥見ときどきJazz」: ジンバル雲台
鳥を探すため動くことが多く、片持ちフォーク。

【パイプを曲げる】
ベンダーをいくつか考えてます。これから河原に丸太を拾いに行こうかと。いや、家にあるな。丸太くらい。
廃材の柱とダルマジャッキを使ってパイプを・・・RIGHT STUFF, Inc.

【自作ジンバル】
今回カメラ安定装置を自作するにいたり、ジンバルを自作することにしました。材料は500円くらいです。卓上旋盤を利用しますが、ドリルと万力があれば簡単にできる方法です。こちらは来月くらいに公開できるかな。

ラジコン用のシャフトドライブ(スクリュードライブ)、トラクサスのあれが「形」は最高ですがいかんせん強度の問題があります。
【トラクサス】 ドライブシャフト – 仙台模型
デジカメ あんなことや、こんなこと。: スタビライザーのジンバルについて

強度の問題を踏まえて、工具用での作例もいくつか見かけます。安価ですがこちらは工具用ですと「軸線」がずれてしまいます。大した問題ではありませんが、「二軸」が交差しません。

では軸線が一致した状態で強度があって小型のものは?と探してみました。3000円ほどと、なかなかいい値段です。鋼材の質がちがうので、注油を忘れなければ一生ものの強度です。[d(Φmm) / 6(H7)]とありますから内径で6ミリなのでしょうか。シャンク径で6なら、たとえば8ミリのボルトを削って6ミリにし、取り付け穴にたたき込めば、ピンを立てなくても早々抜けないでしょう。一覧をみると、最初からピン穴付も出てますね。
ユニバーサルジョイント 一覧
モーターなどの伝達器用です。メーカーの分解図をみると一点で軸が交わっています。
三好キカイ/ユニバーサルジョイント
B型は右上から2番目。
もし手に入るなら、右下にある「ホビー用」の軽トルクむけでおそらく十分でしょう。問題は例によってテンションがかかっているかも知れないこと。伝導機用ですから。

私はラジコン用のジョイント「トラクサス1951」を単純に大型化しようと考えております。問題は中心の軸受けだけ。ここを大きくして受けの樹脂パイプも大型化すれば結構なおも差に耐えられるでしょう。予算は500円。壊れても惜しくないしもしうまくいくようなら業者に頼んで樹脂パイプ部分を削りだして貰いましょう。まあ、重くなるから総金属もメリット薄くて樹脂のまま行きそう。

伝導機用は精度も強度も十分なのですが、軸の横幅がとれないのでガタが出たとき対応しにくいです。また、工具用の固い金属を加工するのは面倒なのです。

【取り付けレール】
あとはレール。いくつか候補が挙がっています。いちばん候補はピクチャーレール。
ピクチャーレール 専門店の通販
レールを短くカットして購入できるようです。受けの金物は専用品もありますが、軸を長くするためボルト頭を削ろうかと。

ほかにはみなさまお馴染みレイルシステム。レイルシステムを使うと、レイル同士の接続が簡単になりCQBにも最適。近接戦なんてしないけどね。
Mosquito Molds – Rail System

あと思いつくのは「タカハシ」のアリガタ。
kakouhin
難にせよ大きすぎ。

小型アリガタ・アリミゾ! – MIZAR工場日記
光学のミザール
ここなのかな。

結局自作でしょう。
WSCLATER氏の作例では、石膏ボードの接続用なのか、ピクチャーレール様にネジがとまるアルミ引き抜き材をそのまま付けている。あの部分はボルトとアルミ板、棒の組み合わせで作った方が早いかもしれない。

さて、丸太を探してきます。