気になる言葉の間違い

リカンベント 世界最速自を競う自転車をさしてNHKのニュースはリカンベントという。まあ、その自転車に限っては間違いではないのだけれど、ことばとしてはストリームライナーが正解。競技用自転車の中でもかなり特種な構造なので、あれをリカンベントと言ってしまうにはすこし抵抗があります。たぶん世間的にはなんの問題もないのでしょうけれど、たとえるならセナの乗ってたフォーミュラーカーと、ふだん私が乗ってる軽自動車をおなじ「自動車」っていうくらい乱暴な表現です。

Streamliner – Wikipedia, the free encyclopedia
風防をつけた乗り物をストリームライナーといいます。いっぽうリカンベントは乗車姿勢のみを表します。いつもの一本道で最速競技を競っていた自転車はたしかにリカンベントなのだけれど、リカンベントに風防をつけたストリームライナーなのでリカンベントタイプのストリームライナーというべし。窓ないぞ。アッパーカウルの乗降口のフタの上にカメラをつけて中でモニターを見ながら走るのは、もう自転車じゃあないしリカンベント業界もちょっとアイツはちがうよなあと、別に私が代表することもないのですが、違う物は違うのです。

口紅から機関車まで―インダストリアル・デザイナーの個人的記録

アフレコ アフターレコーディングのこと。外国産映画の声を日本語に入れ直すこと。あとから入れるのでアフレコ。声をあてることからアテレコとも。日本テレビのニュースでは、亡くなった地井武雄さんの最後の仕事がアフレコと仰っていたが、ジブリ高畑チームの「竹取物語」はプレスコ。先に声をとって、声に合わせて映像をつくるちょっと面倒くさい手法なのです。地井さん最後の仕事ですなんていってましたけど、風立ちぬと同時上映できない絵の上がっていないアニメに死んじゃった人はアフレコは出来ない。

プレスコは七面倒くさいけれど、それでお話が面白くなるかどうかは別です。昔みた洋物SFアニメがすごくつまらなくて、それがプレスコでした。ディズニーとか全部プレなんでしょ?

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