窓ガラス粉砕装置

カメラスタビライザーを長時間使うときに必要になってくるサポートアームの仮組をしました。

もっと早く開発が済んでいればこないだの展示に間に合ったのですが計画性がないため作りきれませんでした。材料があるのに手をこまねいているときは、まずどこか突破口を見つけてつくることが大切です。サポートアームのうち、体に付けるのは半分壊れたリュックサック。サスペンションはアルミアングルで、電気スタンドから外したバネが付いています。

リュックを補強してアームを取り付ける台座をつくるときに、布と板の間に樹脂シートをいれるかどうかで悩んでて、それで作業が止まっていることに気がつきました。こういうときは完成形を最初からもとめるのではなく、作っている間に完成させる手法をとります。

そこで最初にリュックを切ります。やっすい素材で、よくもこんな一番安いナイロンを見つけてきたなあと思うチャチなカバンでした。はさみで背当てだけにします。

次に背中につける板を選びます。以前切り飛ばしておいたふつうの板材を基部にし、裏面から金物でリュックの背に固定します。仮組なのでネジの本数は最低限。ネジが細いので下穴なしです。

リュック、背板がついたのでアームも仮組します。縦軸は蝶番を使い、先端にのみサスペンションを付けます。なんとなく板を三枚、サスで計4つの縦軸をつくり体の横から出しました。

使ってみたところ、動作は問題なさそうです。板が一枚余分か。腕も長すぎ。体に合わせてサイズを調整することにします。やはり、頭の中で作ってもだめで、機能するものは現物合わせにしないとできませんね。

問題は縦軸を蝶番にしたため、展開方向に制限があること。板への取り付け方を改良します。強度は余分にとったので、サイズが決まったら肉抜きをして軽くする予定です。板厚は薄くできるのですが、思うところがあり厚めにしています。2センチくらいあるのか。

使ってみて分かったのは、体に不可がかかること。とくに腹に圧迫感があります。リュックの紐以外は細紐で体に縛ったため、オナカが押されて気持ち悪くなりました。圧迫感を分散させるため、ウレタンやスポンジなどで体に触れる部分をうまく作る必要があります。姿勢が変わらないように、体の側面から前面を筒状の構造にして腹を覆うことになるでしょう。筒状の構造が完成したら、次は運ぶときのことを考えて分割部品を付ける予定です。

使う材料はほとんど建材で、荒っぽい工作になるかと思いきや、加工が少ないので細かい作業になっています。締め切りがないので、のんびり作ります。雪が降る前にできるといいかなと。廊下で歩いてみたのですが、体の回りにある板がガラスに当たって割りそうになりました。木でつくってこうなるのですから、本式の鉄やアルミの製品で屋内を歩くときっといろいろなものを壊すにちがいない。