韓国軍に自衛隊の5.56mmを貸してあげたのはなぜか。韓国軍のPKO部隊は特殊部隊の隊員が70名ばかり入っているので、なにかあったら発砲する気満々。それじゃなくても内紛状態の南スーダンなんかに入っていたら自衛の予備弾なんてあればあったほど安心なわけで。社民共産は武器輸出を盾に文句を言うんでしょうけれど、だって弾がないって言ってるんだから断れないって。
うちに弾はあるけど出せませんってのは、どうぞあなた方は死んで下さいというようなもの。
一昨日のニュースで聞いたときは政府軍どおしが戦っていると言ってました。政府軍と反政府軍が対立しています。反政府軍も政府軍の、正規軍崩れだとしたら武装は強固なものです。いつぞやのベルギー軍PKO部隊のように焼け石に水程度の人数しかいません。普段手元に置いているくらいの弾では物足りないのです。
どのくらい足りないかというと、100人で100発ずつ配ると一万発です。100発ってことはマガジンで3つ分。毎分700発で秒間10発出ちゃいますから時間に換算して1分ぐらいでうち尽くします。作戦としてどうにもならないです。まして組織的に展開してくる反政府軍だか政府軍を相手に何が出来るのでしょう。向こうは戦車持ってる。一万発で足りるかどうかは、武装組織を敵に回して戦闘状態になって、それでも余ったら足りていたことになります。だから確かめようがない。人道上の理由というのは韓国軍の兵士のことを言ってるので平和の完璧主義者が思う正義とは違う問題が現場では起きています。たぶんそれがどういうことなのかを、分からず屋に説明するのは面倒でしょう。オスプレイで韓国軍のとこに置いてきたらわかってくれると思うのですが。
K2 (ライフル) – Wikipedia
弾の互換は重要で、いま現地にいるPKOの主力はインド。
Official Website of Indian Army
インド陸軍の小銃はカラシニコフなので、弾が互換しません。いちおうNATOの弾が使える新型小銃もインドの兵器廠はつくってますけど、トップページにそれはなく、また南スーダンの政府軍が持ってるのがAKですから互換するカラシニコフを持たせた方が理に適っています。仮になにかあったときに敵なり味方なりから弾をぶんどれますし、どちらかの政府軍の弾を融通してもらえます。
INSAS rifle – Wikipedia, the free encyclopedia
一方日本の自衛隊のように直接戦闘する予定がない独立した部隊は撃ちませんからどんな弾を使っても困りません。
南スーダンの荒れごとはクーデター。前大統領を支持する反政府勢力と現大統領側の軍が戦った模様。首都で500人亡くなるような戦闘が起きる時点で治安は最悪。新旧大統領の民族が違うので、失敗するとルワンダの悲劇が再び起こります。
南スーダンクーデター未遂事件 (2013年) – Wikipedia