安い天体望遠鏡風の望遠鏡を買ったら、コーティングがシングルで付属のアイピースはおもちゃのようで、ほとんど褒める場所のない代物でした。異様に長いドローチューブが光路を邪魔しないのか心配になります。
いちおう三脚が付いて、天頂まで向けられる経緯台です。倍率は15倍と45倍くらいになります。ピントが浅くて視野が狭くてどうにもなりませんが、定点観測をするには使えるかもしれません。昔、1980年代には鏡筒が短い望遠鏡に地上用プリズムが付いて結構お高いセットになっていたのですが、ケンコーとかアトラスではなくてどこか別のブランドだったのかもしれません。
さすがにピントを合わせる部品がプラスチックでは光軸がずれます。
天体望遠鏡を使うための入門機にはなるかもしれませんが、月を見るのに苦労するくらいなら最初からスポッティングスコープことフィールドスコープの方が便利です。個人的にはこれがアタリでした。
ケンコーブランドですがどこかのOEMらしいです。ギャラリースコープをまとめて買ったときに別のなにかと混ざって届きました。うちのはミザールブランド。
筒の肉厚のせいでずっしりとします。ふつうの望遠鏡として使えます。鏡筒が伸びるのでギャラリースコープとして使えるので、たとえば庭を散歩する4メートル先のトカゲの表情をのぞき見るなんてことができます。ふつうの単眼鏡ですと焦点距離の都合10メートルくらいから先しか焦点はあいません。
天体用としては対物径が小さいのですが、下手な形だけの天体望遠鏡を試しに買うくらいなら単眼鏡のほうが断然使えます。