NP-40外部電源化

デジタルカメラの電源を外部にひっぱる工作をしました。

カメラはエグゼモードDV580HD車載用に長時間稼働させたい。ついては純正のバッテリーではなく、単三電池サイズの14500リチウムイオン電池を流用したい。

バッテリーはカシオのNP-40の互換品です。家の端材置き場でバッテリーと同じ厚みの木の板を探します。各種厚みの違う切れ端のなかからSPF集成材でちょうど同じ厚みの板を見つけました。

板にバッテリーをあてがい鉛筆で同じ大きさになるように線を引きノコギリで切り出します。バッテリーはちょうど百科事典のように狭い面は三方が切り落としの直角で、背表紙にあたる面だけ角が丸めてあります。カメラのバッテリーハウジングも同じ形になっています。小刀を使い、できるだけバッテリーと同じ形に削ります。

つぎに、バッテリーの端子を作ります。バッテリーの端子に合わせて銅板を切り出します。今回は分解して捨てたコピー機の中から取りだした、なにかの接続端子を流用します。5ミリ×10ミリの銅板の板を2枚切り出してリード線をそれぞれ半田付けします。

板の中にリード線を通すならば、最初から二枚の板でリード線をサンドイッチして作るでしょう。雑な私は板を切り出したところまでこの問題に気がつかず。スリットでごまかすことにしました。厚板を万力に挟んでちょうど魚の三枚おろしのようにノコギリで溝を掘ります。端子の位置まで切れ目を入れて止めます。切れ目の間にさきほど半田付けした銅板とリード線を挟み完成です。銅板はM字に癖をつけて板のなかで動かないようにしてあるので、接着などせずにただ挟んで固定できました。

バッテリーのダミープラグは上手い具合にカメラに収まります。カメラはケーブルを出すために加工せねばなりません。3ミリのドリルでバッテリーの蓋のすこし上に穴を空け、そこから2本のリード線を引き出すことにします。

リード線が外に出ます。

カメラの中のダミープラグと反対側のリード線は、単三電池の電池ボックスにつなぎ、そこに14500型の内蔵用バッテリーを収めて使います。極性を確かめてカメラの電源を入れてみますと問題なく起動しました。14500リチウムバッテリーの電圧が3.7vとNP-40とおなじですのです。公称の撮影時間は気温や条件により前後しますが、純正バッテリーならおよそ1時間以上は使える計算となります。14500型リチウムイオンバッテリーは900ミリアンペアなので、正規純正のNP-40の1300mAhの純正には敵いませんが、1時間ほどは余裕で使えるでしょう。純正バッテリーとは違い手元にやたらあって数に制限がないので、たとえば半日のドライブや定点観測などに使うつもりです。ひとつかみあれば数日持つはず。

ダミープラグはほかのNP-40を使うカメラなら流用できるので、カシオの少し前のカメラも使えます。ただ蓋にケーブルのでる穴をあけることを厭わなければという条件つきですけれど。

参照サイト
M.O.T.O.R.C.Y.C.L.E. DV580HD 外部電源加工
乾電池側の端子を使う改造です。私はリチウムバッテリー側の端子を活用します。