鉄と角丸

水戸市青柳に出かけたら畑を掘り返して道路を作っていました。灌漑設備を足して区画整理をしているようにも見えます。那珂川の堤防沿いのネギ畑は、畑を整理してコマツのブルトーザーで平らにならされています。

ショベルカーをみると日立が1台。レンタルのコマツが多数ありました。1台は住友重機。同じ黄色でも微妙に色合いが違います。日立建機は目立つオレンジ。赤橙(あかだいだい)とも、オレンジレッドともいうそうです。形も結構違っていまして、油圧ピストンの配置の仕方に特徴があります。日立は他社に比べて安全率を高く設定しているのか、過剰に丈夫に作ってます。それと角丸の付け方が独特です。鋼材の強度がある程度上がってしまえば、角の取り方や軸回りの配置には制約がなくなるのですが、しつこいくらいに肉の厚みを保とうとしています。ショベルカーのアームは色を同じにされても形で判別できるかもしれません。

コマツのモーターグレーダーが、普通乗用車では考えられない方向に前輪を傾けて角を曲がっていきました。

リアタイヤが四輪あるので、どうやって曲がっているのか理解できません。
▶ Full limits of a motor grader – YouTube
前輪はオマケでした。エラい人なので分らず。

しつこく強度を上げるつくりかたに固執しているということは、きっと誰かうるさい人がトップにいて形のルールを決めているのだろう、それは若手につらかろうとありもしない心配をしてしまいますが、もうとっくの昔にCADになっているので鋼材の角を丸くする方程式なりソフトウエアが組み込まれているに違いない。しかし、あの角丸は木型をつくるときに職人が丸める加減を定型化していった結果できた角丸でしょうから、いまの設計のルールに則っているのかどうかは分りません。

設計もそのうち自動化して、いちばん強度が高い方法はこれだ!みたいに決めるようになったらきっとエアバスの未来予想図のような、ヘチマの繊維の中にいるような飛行機に乗る派目になりそうです。こんなロマンスカーの先頭車両みたいな飛行機は困ります。カミナリが落ちる瞬間が目の前で見られるのは面白いけれど、寝てるときは暗くして欲しい。

ジャイアントの3Dプリンタとエアバス探るビルプレーン – ビデオを用いて更新

昔トヨタセラって車がありました。後部座席の屋根がドーム型で、日光を直接浴びるので中で貝割大根を育てたくなります。ガルウイングだったのね。