夜は長く下板を短く

昼間はカメラの下板を加工するためにドリルを使いました。今年初ドリルです。肩幅ほどの板を下板に使い、そのまえに一尺ほどの棒をつけて使っていました。前の長さは問題ありませんが手前の板が体にあたるので、もっと短い板を下板にします。だいたい靴のサイズよりすこし大きい程度なので幅12センチ長さ30センチほどです。幅は自立させて地面に置くためにどうしてもこのくらい必要です。

30センチの板の両端にはネジを挿してあります。手前側にオモリの座金を5枚積みました。建築金物の座金なので結構な重量があります。軸から15センチほどしか板がありませんので体にはぶつかりません。前方には延長の棒をつけてL字に立ち上げてあります。前後が対称ではありません。下板の軸から後ろ側を短くすることで体から離す距離も短くなり構えたときの重量への耐性が強くなります。

半面、下板が短く非対称になることで安定性はいささか犠牲になります。調整は馴れなのでもう十二分になれていますし原理も掴んでいるので板の短さが実用上困ることはありません。腕が長時間つかえることは調整が充分に出来る要因になります。また、長時間撮影できるので撮影時に下板が体にあたることを気にせずに済むようになり、撮影時気を使うことがひとつ減り心の余裕に繋がります。下板が長い方が映像の安定に繋がるのですが、長さを犠牲にして違う要素で補うことができるようになったら割と短い下板でもできあがる動画の質は同じ程度になります。

お手本動画をみてカメラマンの移動量をチェック。撮影している人が写った動画を発見。普通の速度で歩いていました。お手本の中の人はカメラとステディカムパイロットの動かし方が変でユニークで一般の映画のカメラマンが扱うそれとは違いました。移動量、移動角度を中心に動画をみいてくと、今まで想像していた操作方法と異なることが分ります。ワンカットの秒数はきっかり4秒くらいかと踏んでいましたがカットごとにでたらめで統一感はありません。素材の作り方とカットの切り出し方、編集で繋ぎかた。お手本動画は先に「曲」があるので音楽に合わせてワンカットの長さを調整していると思われます。いつ出来るようになるかは分りませんが、少しずつ修正してお手本に近づくことにします。

お手本と自分のずれをどう小さくするか。自分の変な癖を修正してうまくいく方向に仕向けています。よい方向に動けるように体を仕向けるためにはまず頭の中の思考を組み替えることが必要です。頭の中身を組み替えただけでは足りなくて、その思考で行動することで初め動作が出来ます。その動作を修正してうまくいく方向を探ります。だから動画を趣味にするのはなかなか奥が深く簡単には上手く行かないものです。スポーツが好きな人はこういうことを簡単にこなすのでしょけれど、私は苦手です。何かを成し遂げるためには何が必要かということは実は学校では教えてくれません。学校にあるのはテストだけで、テストにどう立ち回るかが大切なことなのに、小中高と通った公立はケチなので教えてくれませんでした。いや、教えてくれていたけれど私がまったくセンスがなくて気がつきませんでした。