新聞社と大口径自動小銃

フランスの新聞社に自動小銃を持った男が押し入る事件。日本でも類似の犯行がありました。
Amazon.co.jp: 「赤報隊」の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件 (新潮文庫): 一橋 文哉: 本このシリーズはフィクションのニオイがぷんぷんするのであまりお薦めはしませんが、取っつきやすくはあります。

日本は平和で良かった

ルノーのパトカーは正面ガラスを打ち抜かれています。運転席に座る人間に当てる強い意志を感じます。自動小銃としては他愛もない30メートルほどの距離での発砲に見えました。着弾の幅から、撃った人間が促成栽培のそんじょそこらの鉄砲玉ではないことが分ります。

屋上から撮影した犯行時の動画によると犯人は道に倒れた警官にまったくためらいもなく止め矢をうち込んでいます。事件の一報を出したNHKの海外版では音が消してましたが撃っているシーンはそのまま流れています。あの動きで頭を撃っているとテレビマンが想像できなかったのですね。良く見ると片手で撃ったときにわずかにカラシニコフ小銃が揺れていることが分ります。あの倒れた人物が警察官とはわかりませんでしたが、あの距離にわざわざ歩み寄ってしたいことは敵の無力化です。そんなことに気持が回らないひとが報道をしているくらいに平和なのです。日本に生まれて良かった。

犯行に使われた凶器

自動小銃は発砲音とパトカーの窓ガラスに残る弾痕の太さからおそらくAK-47だと思われます。小口径のAKMやAK74ではありません。犯人は銃の重さになれていないのか体のだいぶ近い場所で構えています。助手席に乗り込む男の右の背には弾倉帯の紐がだらしなくぶら下がり、車の外にでるときに落とした何かを車の中に放り込んでいます。

Paris shooting: 12 dead in attack on Charlie Hebdo offices – MarketWatch
やはりAK-47ですね。

犯人像

犯人はお互いがお互いをバックアップしながら歩いているので多少心得がありそうです。反撃がないと知っているので、倒れた警官からシトロエンに戻るまでの動作は雑です。完璧なフランス語を話していると報道されていますから、フランス国内の人間なのかもしれません。兵士を海外から招集するような組織なら、実行犯はすでに海外に逃亡していることでしょう。

ロケットランチャまで用意しているのは警察に追われたとの対策と考えられます。警察の装備では新聞社に貼り付けた数名の制服警官では対応できません。軍隊でもよんでこないと。5.56mmの小口径高速弾ではなく7.65mmの重たい銃をわざわざ使うのは射程が長く自動車に対しても威力が高いから。たまたま手に入ったのが大口径の47だったのかもしれませんが、犯人は万一軍隊のFAMASと撃ち合いになっても血路を開いて逃げるつもりでしょう。

新聞社からだいぶ離れた場所でカメラを回して居た人の映像をみると、発砲音を聞いて口笛を吹いていました。屋上で逃げ回りながら煙突の影からカメラを回せる人は心臓の強い人です。

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