水戸電気鉄道跡を追跡する

廃線跡を探すサイクリング

水戸電気鉄道という電車が通っていた場所を探しています。航空写真の扱いに慣れてきたので簡単に路線跡が見つかるようになってきました。

現場百遍

刑事の現場100遍というのはあながち嘘ではなく、何度も繰り返して現地を疑いの目で見ているとそのうち見えてくるのです。この手法で、公には言えないのですが変なものを幾つも見つけています。
水戸電気鉄道予想図001
今日も今日とて現地に行って確かめてみました。なんとなくはじめたので航空写真より現地の土地の情報から探すことにします。やったことは住宅街の、疑わしい通りのうち東西に延びる場所をあみだくじのように何度も自転車で往復するのです。そうしているうちに、間口の幅がおかしな場所と、地面の固い場所が見つかるようになりました。

古宿の駅の先で、追っているうちに今回は右にそれてしまい四中のほうにでました。たぶん古いたんぽの畦を拾って追ってしまったようです。正解はもうすこし左よりで、いま航空写真でみると結構な距離の路線跡が痕跡として残っています。

この電車に乗ったことのある人は、もういい加減年寄りなので、地元の古老に聞いてもよほどピンポイントでないと答え合わせになりません。なので実測と航空写真での追跡となります。

地図は苦手

航空写真は得意なのに地図は苦手で、自分がどこにいるのか分らなくなります。路線の跡は現地に行って実際にその場に立つとなんとなくここだと分るのですが確証がほしい。

廃線になって半世紀以上立っているので、確かめる方法がありません。古宿から吉田小学校の間は半分ほど痕跡が残っているのですが、そこから先飛行場にかけては宅地化と国道のバイパス建設でなにものこっていません。

良い地図を手に入れるか、航空写真をもっと精密にみるか。

地中レーダー

地中レーダーでその場の地面の下が分ればたどれるはずなので、地中レーダーがほしい。地震の断層を探すミリ波レーダーではなく、台車くらいのちいさいのがほしい。地面の中の構造が観たいのです。

同じ廃線でも水戸と大洗を結ぶ水浜電車跡は簡単に見つかります。茨城交通の旧エブリー現エコスから海よりの路線は、路面電車なのでそのまま道路として残っています。

しかし、大正から昭和にかけてたった8年しか運行されなかった水戸電気鉄道の跡はちょっと追いかけるのが難しいのです。