国道8号滑川付近
三台の乗用車がぶつかる事故。ふたり死亡。
前方を走る二台の車。左側がフェアレディZ、右がローレル。
後方からマークⅡとvivioが追走。
マークⅡが車線変更で左前のフェアレディZに追突。
ここまでは警察発表でわかります。
柱に衝突 10代2人死亡 滑川、車4台で集団走行(中日新聞プラス) – goo ニュース
集団走行の車3台が事故、2人死亡|KNBニュース|北日本放送|KNB WEB
エンジンブロックと後部ユニットと人が乗る部分が3分割。3人が同乗。前二人が死亡。後部座席の青年はもげた車体から転がり落ちて無事。
ここから推測
マークⅡはフェアレディの後部に接触。フェアレディの進行方向が右に向き、併走するローレルに接触。二台がくっついたまま、まず右の中央分離帯の縁石に衝突。この時点でローレルの左タイヤ2本はパンクしていたと思われます。ぶつかった反動で両車が左向きに。
麗しのフェアエディ
フェアレディはハタチのアルバイトが運転手。足回りは平らなままでしたのでセンサー支柱の手前でブレーキで止っています。
ネガティブキャンバー
フェアレディとサイドバイサイドでくっついたままのローレルは、車高を低くする改造と扁平タイヤとアルミホイルのため、衝突した支柱の15メートル手前までほぼブレーキなしで進んでいます。最後の最後、フェアレディが止ったあと単独で支柱に衝突。衝突時は運転席側からぶつかり、乗員室を大きく変形しながら、右のドアを支柱に巻き付けて、エンジンとタンクから漏れた燃料に引火。派手に炎上したと考えられます。
衝突までの時間
衝突までせいぜい2-3秒です。普段から乗り慣れている人でも先ず無理。19歳の少年には止まれというのが無理な相談です。せめて、タイヤがノーマルであったなら。車高を低くしていなければ、また、ネガティブキャンバーでタイヤの軸の角度を変えていなければフェアレディと同様に支柱の手前で停止できたかもしれません。
おそらく、フェアエディがミッドシップのバランスの良い車のため、ほかの車を押したときにきれいに押せたのです。ぶつかって回転せずに済んだのは車の性能のおかげです。ローレルはフェアエディのクッションとなりましたから、フェアエディのほうは自走できる程度に無傷だったのではないでしょうか。
車線の走行ラインが逆だったら、もしかしたら死亡事故にはならなかったかも。
こういう、支払い能力が先ずなさそうな人ほど、無茶をします。
追記2015年7月9日
再度スリップ痕を眺めて不可解さが解決しない。最初の一台目であるマーク2はABSシステムを使って無事止っているように見えます。
被害車両は最後の最後までブレーキを踏んでいない。鉄柱のほんのすこし手前に2本の細いスリップ痕があるが、となりで無事に停止したフェアレディZのような明確な止る意思が感じられない。
再度推測でしかないが、今日考えたことを追加しておこうと思う。
被害車両は、後ろの二台より遅かったのではないか?
今回は逆算してみた。被害車両がほとんど原型をとどめていないのはほぼ速度が減じていない。つまり、巻き込まれたからではないか。
手前の、交差点側のスリップ痕からたどったのだが、辻褄があわない。むりやり考えたのが上記の仮説だ。
被害車両とフェアレディZが併走しているところに、左に車線を変えたマーク2がフェアレディZにぶつかったとしている。しかし、併走している左の車にどうぶつけても右の車線まで吹き飛ばすことはできない。
サイドバイサイド
手前の交差点で左車線から無理矢理追い越しをかけて三台が並んだならば、フェアレディZを右にはね飛ばすことができる。公道で三台並ぶ意味がわからないが、結果の意味が分らないときは経過も不合理だ。
曖昧なまま仮説を立ててみたが
マーク2、フェアレディZ、ローレルと玉突き衝突したとして、どうしていちばん右車線のローレルが左側の電柱にぶつかるのかが分らない。ブレーキを踏んだ車が併走する車を追い越すことはできない。同じ速度であるならば、タイヤの向きが変ったら原則するはずで、接触しないだろう。
仮説がひとつできあがる
前輪の扁平アルミホイルのキズをみると両輪で縁石にぶつかって電柱に巻き付いたことが分る。
電柱までの軌跡をたどると非常に不可解な線だが、結果から逆算すると以下の仮説が成り立つ。
フェアレディZが押した説
最後にぶつかったローレルの手前15メートルにフェアレディZが停止したと思われるタイヤ痕がある。フェアレディZと併走するように被害車両のローレルが付けたと思われる2本の細いタイヤ痕がある。
つまり、ブレーキを踏んでいるフェアレディZとローレルが同じ速度でぶつかったのである。
シナリオ
私の考えたシナリオはこうだ。あくまで仮説であり、推測でしかない。
ローレルが信号で先行した。
後ろからフェアレディZ、マーク2が追跡。右車線のローレルにフェアレディZが追いつき、左車線に車線変更して追い越しをかけたところに、さらに後ろからきたマーク2が衝突。丁度車体の側面を斜めに衝突したため、Zは右の通常より太めにつくられた中央分離帯に接触。タイヤのグリップを失ったまま被害ローレルに接触。
ここで改造したタイヤの効果が発揮される
フェアレディZはローレルの車体後部を左から押す形に。すると、タイヤがハの字に開いてるため右タイヤにフェアレディZからの応力がかかる。
ハの字のタイヤはもともと扁平タイヤなので急にグリップが良くなって、車体が左に傾く。
こう考えると、被害車両のローレルが電柱にぶつかる直前までブレーキあとがない理由が解決します。おそらく、70キロくらいのローレルをフェアレディZとマーク2が100キロくらいで追いかけてきたならば、この仮説が成り立ちます。
結果は富山県警のみ知る
今回はビビオの目撃者もいますし、ほかの運転手は全員生きてますしローレルでたまたま無傷だった少年がいますので、全容解明は容易でしょう。わたしはテレビの映像だけみて判断しているので正確さにはまったくもって欠けます。
手持ちの台車で簡単な実験をしただけです。ハの字に開いた四輪車は押された方向と反対向きにハンドルが切れ、しかもオーバーステアになります。
交通事故問題は一人で悩まず専門家に相談しましょう!