水戸市役所解体開始

水戸市役所を解体する前のセレモニーがあった。

最後に中をみたいけれど、天井にアスベストを吹き付けたとかで公開もできないし、解体の理由が壁が壊れたから。

震災後、となりの市民会館は物資の倉庫兼市役所の機能の移転に使われていました。

もともと、あんまり気の利いた建物ではなくて。ホールとしては狭いし。階段の手すりは低くて無意味に吹き抜けがあって、よくわからないレリーフが飾ってあって。

最後に行ったのは友人の震災被災の証明書をもらうために隣のプレハブ施設に行ったきり。もうプレハブでいいでしょう。

あんな軟弱地盤になにをつくるのか。

事業費を55億増加/全体面積は延4万㎡/水戸市新庁舎 | 建設通信新聞
こんなです。あら立派。

水戸市が新庁舎基本設計策定 | 日本工業経済新聞社
となりの市民会館はもう更地になっています。5月くらいに壊しきってて。

ちなみに、近くの最近建てたマンションは土台と地面の間が50センチほど上下にズレて雨樋のパイプを不思議な工法で延長しています。土台の支柱はその周囲に水が伝わり、地面の表面に砂と水が噴き出します。

いまは上手い具合にパイプの接ぎが消え、いつのまにか砂利を引いて分らなくしていますけれどきっと市役所も30センチくらい沈んでいるはず。

たとえば建物がラーメン構造で地面が一様に沈めばそのまま問題ありませんが、なんだかよく分らない飾りのある重たい建物でしたので、あっちとこっちが斜めに傾いて構造体が歪んだのです。

どうかんがえても千波湖の底だった場所に、なぜあんな重いものを建てたのか。

水戸市役所 – Wikipedia
震災後市役所は旧県庁に一部移転。県庁も正面上部のドームのガラスが割れてました。4階建てを3階建てに減築。もともと3階建て。

2011年3月19日 茨城県水戸市城南付近の記録 – 東日本大震災 写真保存プロジェクト
ちょっと駅よりに歩くとこういう風雲たけし城みたいな状態。反対側の路面もマンホールのフタが飛び出して、バスが真っ直ぐ走れないくらいでした。震災当日は駅前のコンビニ前の水道管から水が噴き出して水浸しで、反対側のセブンイレブンの隣のビルのガラスが盛大に落ちててました。

高台の被害は小さく、下の千波湖の底で暮らすと地震のリスクを思い知らされました。