四軸目追加

ふつうの三軸ジンバルのスレッドの軸の上、カメラを乗せるところに、水平な軸をつけてカメラを乗せて、自重で真下になるように取り付けたらきっと自由自在に上下も動かせる便利なモデルになるだろうと工作開始。

まずは今回使用する予定のC270webカメラを分解。カメラの入っている親指大のパッケージとそこに取り付く足を分離します。カメラと板二枚が蝶番で繋がっています。カメラの真後ろにある軸を外していきます。軸の両側には巧妙にゴムが貼り付けてありますので、針か彫刻刀の丸刀でゆっくりと取り外します。直径3ミリの円形のゴムは両面テープで付いてるだけ。

ゴムを外すとケーブル側の外しにくい方にプラスのネジがあります。メガネに使うような細ネジなので、ドライバーは1つ持っていると便利です。ネジを外すと中に樹脂の軸が現れます。私はまず、引っ張ってみたのですがびくともしません。それもそのはず、頭のあるピンの構造になっていますので、ネジの側から頭を平らにした釘などで押し出します。

押し出すと樹脂製の頭付のピンがでてきます。ついでに余計なオモリの入っている板にまいからそれぞれ安定用の鉄板も外してみました。結局頭しか使わないのですけれど。

頭だけのwebカメラにあわせて、ワイドコンバージョンレンズのマウントを製作します。ワイコンは他のカメラに使っているもので、そもそもネジ山もマウントもないwebカメラには付きません。とりあえずレンズを前に置けばワイド映像となりますので、ウェブカメラとワイコンの位置関係が固定できるようにカメラを乗せる枕を作ります。

まずワイコンは直径40ミリほどなので、かまぼこ板くらいの端材にホールソーで穴をあけて調整したら上手い具合に収まりました。

カメラのほうは苦労しつつ、かまぼこ板と角材で挟んで固定することにします。U字型に組んだ材木のなかにはめ込んで固定します。U字の左右の縦板に、ワイコン用の穴、反対側に軸を固定するための穴をあけて完成。

さっそくベアリングをユニットを使って固定して、スタビライザーのカメラ部分に軸を乗せてみました。

予定ではこんな感じだったのですが結果はただのグラグラ映像。

まず、頭の自重でぶら下がる直立装置がうまく動かない。ついでUSBケープルに引っ張られるwebカメラがまともに垂直にならない。

以上の理由であっさり失敗しました。

なんでうまくいくのでしょう。カメラが相当重ければ、自重で固定されるからケージの中で動かないのかも。ただ、私が実験した限り、下が重い状態で動かすとかならず慣性で向こう側に振られて映像としてはヨーの振り子運動が起ります。カメラの背面に羽をつけて安定させようと試みましたが、これも上手く行かず。振り子運動の起る速度がわずかに遅くなっただけ。揺り返しの運動と軸の向きが不完全なまま動くため、思ったような角度には変化しませんでした。

そんなに簡単にできるなら、もうみなさんやっているわけで、やっている人が少ないと言うことはそれなりに面倒くさいなにかがあるのです。