椅子に座って星を観るには

車いすの級友に星空を…水戸二高生が望遠鏡づくり : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「ものつくり」とか標榜する国の割には女子高生が自作してるのってどうなの。
製品化して欲しい。

車椅子で天体観測
以前から似たようなことを考えてまして、カメラ安定装置のアームに双眼鏡を取り付けて使おう思ってました。

えっと、こんなの。
スムースシューター。
ベストにアームを装着して、モノポッドを握ってカメラを安定させる仕組みです。
フリーストップではなく、スプリングの釣り合いで調整しています。

私の場合は級友のためではなく、ビーチチェアに座ってだらだら天体観測がしたいだけですが、スムースシューターが作れたら天体用の寝っ転がって双眼鏡を保持する装置が出来る!と密かに企んでいます。

フリーで双眼鏡なり望遠鏡を保持する方法は2つ。

ひとつはフリーストップのシーソー型経緯台を使う方法。これだとカウンターウエイトが必要。たとえば1キロの双眼鏡を保持するには1キロのオモリが必要。もしくは長い棒とオモリ。
Starwatch Equipment
この下の方にあるやつね。展開面積が大きい。

つぎに、畳めるアームを使う方法。これようにアームを作ろうかと考えていました。海外の作例だとフジノン150ミリを搭載したアルミ製アームの製作例がありました。どこかにまとめてリンクしてあったのですが失念。
gallery/Teacher_Workshops/DSC05564.JPG (JPEG 画像, 448×336 px)
あれを上に持ち上げようって意気込みがすごいね。


ようはこんな感じ。縦にもうひと軸追加すると、顔を動かさずに済みます。
三脚は測量用だな。

以下、見つけた順にリンク。

Faye Bontji holds the controls of this home made Binocular moun
ページ中程。三脚と組み合わせて平行四辺形を組んで上下させるモデル。
対物50ミリくらいの双眼鏡を載せてこのくらいで収まるのが丁度よい大きさ。

Binocular Mounts
ミヤウチの45度対空。キャンプ用のチェアでこれがしたい。

Gary’s Easy-Go-Round Binocular Mount | Gary Seronik.com
すっごいかんたんなほうほうで実現。上下動はないけれど、良いのか?
これで済むなら家にある自作経緯台に早速横棒を付けてつくるよ。
でも絶対角パイプの処理をしないと顎を削る。
双眼鏡を2つ装着。ああ、高さの調整は三脚自体で行うのね。合理的。

Pictures of Telescopes and Telescope Mounts made by Anthony Vitali: RA88 mount
お前は俺か。
直角の対空双眼鏡だ。箱組みで強度を出してます。

300mm (12-inch) Binoculars
おじさま達が作った300ミリ反射双眼鏡。楽しそう。

MDA / Quest Vol 12 No 6 | Unwrap the Holiday Fun
普通に製品があるんですけど。
この辺が日本と余所の国の差なのか。

Downward Looking Binocular Mount — Rod Nabholz
Binocular Mount
最近見かけない、ミラーで反射させる方法。
視点位置が変わらずに済む。むしろこれ、便利。
広げる面積も狭いし、観測者の負担が一番小さいように思います。
眼視用なら鏡の精度をそれほど必要ではありません。
テーブルがあれば簡単に実現できます。

StarChair 3000 pointed just past zenith.
フジノン150まで乗せるなら、もういっそのこと人ごと経緯台に乗せてしまえと言うのが上の作例。間違って上体を起こすと、目をぐっさりやる感じで怖い。

双眼鏡が幾ら重くても、上からつってしまえば脚が不要です。
体との干渉を心配をせずに済みます。
まあ、実際に作るとなると椅子の粗動が使えないので不便か。
粗動を入れると光学器への衝撃が大きいし人間も危なくなるでしょう。
となるとモータードライブでスイッチと電源が必要になって嵩張りそう。

mysitestinksbutyoursiscool » Blog Archive » Pretty Damn Cool
だからそれはあぶなくないか。

大人の科学マガジン Vol.11 ( ニュートンの反射望遠鏡 ) (Gakken Mook)
付録に、二高が以前作った空気望遠鏡の紹介があります。

big binoculars on Flickr – Photo Sharing!
でかすぎ。

Astro Dave In The USA « David Reneke
大きいことは良いことだ。

Wayne Schmidt’s Motorized Binocular Chair
反射双眼望遠鏡をつくって、まん中に椅子を設置して座る方法。
ホワイトベースにくっついてそうな装置。

Night Sky Network: News – Impromptu Astronomy
よく分からないがジェット推進研究所。

z2.jpg (JPEG 画像, 600×450 px)
GU-04-02 SPERM WHALE SURVEY
ノアね。大気観測局だっけ。本気だ。
そのでかいのはなんだ。

ちなみに水戸二高。
今度はアマチュアとしてはかなり大型な400ミリ反射に挑戦。

反射鏡がこれまでより1枚多い3枚必要で、本体の板厚を倍にして強度を上げるなどの工夫も凝らす。

カセグレンにでもするのでしょうか。
シーフシェピグラーとかだったら渋い。
あんまり重いと展開組み立てが面倒くさそう。
「水戸っぽ」は気が短いのだが大丈夫だろうか。

Astronomy Binocular Support
マリー・アントワネットを思い出した。

Gary’s Motorized Big Binocular Chair by Gary Honis – Setting Up For Field Use – Page 5
これ、普通によいね。モータードライブ式の微動経緯台。
しかもバッテリー式で簡単に充電可能。さらに折りたたみだ。

まあ、最近はカメラの性能が上がったから、望遠鏡だけ外に出してばらしたCMOSを取り付けて、USBで繋いでで遠隔追尾したいですね。寒いのは嫌。監視カメラ転用とか、そのへんの安いカメラをマウントすれば今の時代眼視にこだわらなくても良いような気もします。まあ、直接観た方がそのシチュエーション込みで楽しいけど。

Bill Greer’s Astronomy Site: Binocular Mount
全ネジを曲げてウォームギア。