那珂川の堤防と民家の土台の高さについて

気温差が大きいので眠りが浅く感じます。眠りが浅くて六時に起きて七時半に地震でもう一度目が覚めて、曖昧なまま過ごしました。

汗をかかずに済む快適なサイクリングシーズンがやってきました。川の堤防はどこも連結が悪く走りにくい。先日の鬼怒川決壊のあとにあらためて川沿いの民家を眺めると、これまでとは違った視点で見えてきます。

ふるい農家は溢水を覚悟しています。いまでも農家の軒先には、先々代の使った船が吊してあります。農機具を仕舞う納屋の入口の上あたりに、水が溜まらないようにひっく返した喫水線の低いこのあたりで「さっぱぶね」と呼ぶ小型船を見つけることが出来ます。だいたいそう言う場所は昔からよく水に沈む場所です。

水戸市を流れる那珂川の北側は近年までときどき溢れました。私の居る南側も降水量が増えると排水が追いつかなくなって溢れる場所があります。自転車乗りは高低差に敏感ですから、だいたいダメの場所は知っています。ときどき、どうしてそこに家を建てるかなって場所をみつけては、地元の人じゃないんだろうなあと想像しています。

古くから済んでいる農家は、水が溢れることを見越して、1階を駐車場にして母屋を通常の二階以降に上げた特殊な構造にしたり、周囲の家からやはり5メートルばかりかさ上げした場所に家を建てています。こういうところに住んでいる人は早めに車で逃げるつもりです。

もともとそこには先祖のいない移り住んできたひとは、恐れをしらぬ田んぼと同じ高さに家を建ててしまいます。

たまたま隣町の勝田の駐屯基地をみたら、鬼怒川に出かけていた部隊の備品を並べていました。これから乾かしてしまうのです。那珂川の堤防が切れたら、勝田の自衛官が助けてくれる仕組みなのですこし安心しました。あとはいくつか低い旧来の堤防を改修して強化すると、水の心配がなくなります。勝倉のとこはサッカーチームが入れ替わり立ち替わり土手をあるいていて、なるほどこれで堤防が踏み固められるのだなと感心しました。次はおそらく勝田橋を新しくして、堤防の上を通す工事になります。