SONYトリニトロンテレビのリモコンを洗った。
八王子で一人暮らしをはじめるときに買ったものだから、かれこれ10何年前のリモコンになる。テレビ本体はの中央下にうっすらと横にヘアラインが入ったのでそろそろ寿命かもしれない。
リモコンのボタンを押しても反応が弱かった。こんなときは大抵放電カスが溜まっているだけなので分解すれば直る。
細身のリモコンを分解しようと電池ボックスのふたをずらして電池を抜く。HITACHIや松下あたりのリモコンなら必ずネジ固定なのだが、SONYのスタイリッシュデザインはネジがない。
ドライバーを横のへこんだ場所に差込む。モナカ状の本体が上下に分かれた。リモコンの構造はいたってシンプルだ。真中に基盤があるだけ。省力化もここまでくれば潔い。
It’s a SONY.
基盤の接触端子が湿気でどろどろだった。色から見るとコーヒーか何かをこぼしたらしい。ぜんぜん覚えてないが、こんな目に合わせたのは私に間違いない。まずは布で拭いてみた。べたべたしているのできれいにならない。日本テレビとフジテレビとTBSとテレビ朝日のボタンの上がでろでろしている。ビデオと教育テレビの場所が生きているの困らないような気がしないでもない。
基盤を見ると電源に近いほうにコンデンサーとICチップが入っているだけ。上2/3はただの基盤である。先端にムギ球がついているだけなので思い切って水洗いしてみた。
中性洗剤とブラシで細かく汚れを落とすと基盤の渦巻き状の接触端子が現れた。ボタン側のゴムも同様に洗う。ICチップは決して濡らしてはいけない。水を切り、乾いた布で拭いて電気ストーブから離した場所で乾かす。その間に上ブタも水洗いして汚れを落とす。
構造が簡単なので組み立ても簡単だ。モナカをはめ込む前に通電させて動作チェックをすると普通に動きました。万人向けじゃありませんがお試しあれ。