日立市を出てつくばに移り住もう

東京圏への転入超過が続く一方で、7割超の市町村は転出超過 – Yahoo!不動産おうちマガジン
転入15位に「つくば」、転出4位に「日立市」、同じ茨城でも日立市は住みにくいのでみんな逃げてしまいます。

学園都市の筑波は首都圏です。つくばエクスプレスのおかげで都心の会社への通勤できます。電車を通して駅の近くに家を造成する西武、京王、東横はすべて都心より西側。東側のつくばエクスプレスは沿線開発最後のフロンティアとも呼ばれています。

日立市は不人気です。常磐線の特急をつかっても東京まで1時間半。通うのはちょっと辛い。日立の東側は海。西に阿武隈山系につながる山。わずかなネコの額くらいの平地には工場。宅地開発の余地はなく、工場が海外進出した今、街の灯が消えたように人口も流出しています。日立製作所に勤めていたOBは会社を辞めると住みにくい日立を捨てて、勝田駅前や水戸駅前にマンションを買って移り住んでしまいます。

日立は住みにくいのです。

恒常的に日立の国道6号は渋滞ばかり。朝会社にいけば渋滞。どこかに買物にいけば渋滞。家に帰ると手前が渋滞。遊びに出かけると行き帰りに渋滞。日立市内は地味な郊外型のお店ばかりで、たまに行きますけどあんまり楽しくない。

日立からの転出が多いのは、ひとつはOBが逃げること、もうひとつは転入がすくないこと。日立にすむ理由が会社があるから以外にありません。子育て世代はわざわざ教育環境が良くない場所に家を建てませんので世代交代が進みませんし新人も来ない。

茨城の私立学校は県南部に集中します。筑波に住めば都内の難関私立小中が通学圏となります。日立では通えない。県南なら毎朝スクールバスで生徒を運ぶ仕組ができています。

茨城県の中高一貫教育について | 茨城県教育委員会

つくばが理想郷であるとは言いませんけれど、不人気な土地から転出者が増えて、取り返しの付かない自治体が増えるのではないかと不安になります。人を追い出すのは簡単で、産業をなくすこと、道路行政を最悪にすること、教育機関をしょぼくすること。中学時代に走りにくい道を車にあおられながら3年も学校に通っていくと、マトモな神経の持ち主ならこんなクソ田舎から出て行ってやるぜと心に誓うようになります。そして逃げたきり、戻っては来ません。地縁がなくなれば老後もすまない。

転出が増えるのは実は何年も前から因縁を仕込んでいたから。いまさら急に改革なんてできやしません。