IKEAの家具とハイヒールの修理について

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イケアの家具は集成材をつかっているので直しが利かない。

集成材とは。木をチップにして接着材で固め直した物。いちど穴を開けてネジを立てたあと、もう一度同じネジを入れ直すと強度がガタ落ちになります。ふつうの建材ならば、木ネジを立てた穴にもう一度木ネジを突っ込んでも、材木の復元力のおかげで同程度の強度にもどります。

集成材は粉のような木片を接着材で寄せたものです。お正月の「かずのこ」、お菓子の「雷おこし」のような構造ですから、全体としてはなんとか強度がでますが、部分的に攻撃すると脆いんです。実際に集成材に木ネジを挿し直すとネジで木片が粉としてこぼれてきます。これは接着材とウッドチップが分離するから。普通の材木は繊維ですからよっぽど丈夫です。

生活環境の中で湿気を吸うので、イケアに限らず集成材の家具を支える木ネジは錆びます。錆びるとネジを外すときネジの周辺の部分に固着して穴の中を削るため同じサイズのネジを挿し直すとガバガバになって使い物になりやしません。

同僚が履いてたヒールが折れたのでめっちゃお願いしたらくれた件 – それとなく
ネジが5本入っています。中央の木ネジがM4くらいの皿ネジ。ほかは3ミリの釘かネジでしょう。破断面をみると四つ角の4本も木ネジでしょう。サイコロの5の目のような配置。

中心に太ネジ1本、まわりに細ネジを4本を刺しています。かかと側の2本は断面に緑青が浮いています。接続面で先に亀裂が入ってさび、その後、ほかの3本に負担がかりつられるように残りの細ネジが破断、中央のネジが抜けたのだと推測できます。

かかと底の内張を剥いで、ネジをとって挿し直すと修理出来そう。残置されたネジは取り出すのが大変で金属部分をドリルでそっと削り取るのが理想ですが、ドリルの刃は柔らかい方に逃げがちなのでネジだけ取ることは不可能。既存のネジの横に新規のネジを立てた方が簡単でしょう。

中心の太ネジは取り外して、一回り大きなM4.5とか、同じM4でも足を10ミリのばしたネジに差し替えたい。

ヒール側、靴底側の双方の接着面から接着材を取れるだけとって、小西のGボンドで付け直します。かかとに掛かる体重の殆どはネジが受け持つので可能な限りネジが利くように組立てます。ヒールの中身がみっちりと樹脂なので、比較的安全に直せそう。ただ、本体が3000円くらいなら無理に直さなくても良いでしょう。修理してもまた壊れる可能性があるので、よっぽど愛着があるか、一万円以上なら修理しますけれど、それ以下なら買い直すが吉。

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本当にイカレた人は靴にビールを入れて飲むそうな。

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世界のヒール。若干イカれ気味。