ドラマの演出家は助手席に乗ったことがない

ひたちなかが写るというから柄にもなくTBSの「わたしを離さないで」を一瞬みたら、まーなんというか、ワタクシ、全くドラマに呼ばれて無い感じで背景に写る茨城の風景ばかりみてました。

六話の前半は電車のシーンで湊線をつかったりもっと沢山出てたらしい。私が見たのは「道の駅かつら」と昭和通りこと33メートル道路。勝田から海側の広い通りです。見知ったホームセンター山新が写ってました。

オチにちかいところなので、書くのはためらいますが、あえて書きましょう。最後に第三者が主役ふたりの胸の内に気が付くシーンがやってきます。

いわゆる車のバックミラー
いわゆる車のバックミラー

助手席の金井あぐりがルームミラー越しに後ろに座る主人公の手元をみて、両者が「できてる」ことに気が付くシーン。

ちょいとおかしい。

こちら↑の写真のとおり、助手席から後部座席なんて見えません。矛盾のない構図にするならば、金井あぐりにハンドルを握らせるのです。運転手が後部座席をたまたま見るのはあり得ます。運転中に後ろがまぶしくて夜は意図してミラーを下向きにすることは良くあるんです。

ドラマを見ている人の半分は都会の人です。もう半分はクルマ社会の人です。車の人たちからみると、助手席からリアシートの膝元を鏡で見るという描写はちょっと納得出来ない。私がドラマに集中してたら気が付かないのかもしれませんが、男女の面倒臭い話っぽいので間合いをとって観ていたのでなおさらアラが見えてしまいました。

やってることはパトレイバー2の柘植と南雲さんのアレです。気になる人はオンデマンドで見て下さい。

機動警察パトレイバー 2 the Movie – Wikipedia

ドラマや映画をつくるとき、役者に免許が必要です。
太陽を盗んだ男 – Wikipedia
沢田研二と同じ教習所に通っていた松田優作は教官と喧嘩して退校。結果、カウンタックの運転シーンは映写機で背景を流す微妙な方法で妥協しています。

一方マジメに免許を取れたジュリーはこんなかんじ。
太陽を盗んだ男(The man who stolen the sun) Trailer – YouTube
林美雄アナがアナウンサー役でご出演。

パトレイバー2は文化放送のアナウンサーが沢山出てます。お芝居と分かっていてもプロが読むとなんだか怖くなります。

映画・ニード・フォー・スピード (メイキング・RIVALS) – YouTube
前はトレーラーごとドリフトしてたのがいまは俳優に運転させる方法になりました。