事務椅子を処分する方法

オフィスチェアを解体します

内田洋行の事務椅子です。現行のエニーザ、バニューに似た形ですから、新品なら2-3万円程度。

10年前にリサイクルショップで発見。中古から10年使いましたので、たぶん15年前の製品。

座面のスポンジから使う度に甘食の食いこぼしがこぼれます。
上下調整のエレベーターはバネが弱り、中古としての価値なき不要品。

粗大ゴミとしてリサイクル券を張れば持っていてくれそうですが、どうせなら鉄は町内の廃品回収にだそうと思い自宅での解体を試みました。

道具

把手の太いプラスドライバーを使います。マイナスドライバー、ノコギリ、ラジオペンチも使います。

まず、座面背面のクッションを外します。クッションのフチに直径4ミリほどのワイヤーが埋め込まれますので、樹脂側から飛び出しているクリップを見つけて、その横にマイナスドライバーを差し込んで持ち上げるとクッションは樹脂を分離できます。

座面も同様に作業します。座面は前のクリップから外すと、座面の奥だけ取れないことに気が付くはずです。座面クッションの一番奥は、ネジと鉄クリップで固定されてます。ネジの頭を見つけて、ふたつのネジを外して下さい。

分離

クッションワイヤーを外して取り出します。

椅子の構造を支える鉄フレームと、樹脂板は、見える限りのネジを外せば容易に分離します。接着など不可逆な工法を取りません。日本製らしく好感が持てます。

土台と座面フレームは、土台を裏返したところにあるヘソに付いてるCリングをラジオペンチで引きはがすとふたつに別れます。

これであらかた解体できました。

切断

ネジが通じなかった二箇所はノコギリで切断します。ヒトデ型の五本足の土台に鉄の軸受けパイブがが圧入してあります。抜き取る方法がないので、五本足の中心部分を縦に裂いて鉄パイブを取り出しました。

土台の軸受けは直径6センチほど鉄パイプです。中に1センチほどの肉圧のジュラコンが収まっています。鉄の中にチクワが挟まって抜けない状態です。これはチクワを穴がわ切って外すしかなさそう。

万力に固定し使い古しの金属ノコの刃に布を巻いて、チクワの中に入れます。素材のジュラコンは柔らかく、金属ノコの刃でも余裕で切れます。切り終えると刃が急に動かなくなります。チクワが完全に切れた証拠です。

チクワにマイナスドライバーの刃先が入る溝をつけて引き抜きます。これで鉄と樹脂が分離できました。