高校入試の問題をもらったので、国語から読んでみました。
国語
駅伝部の青春群像劇。みんなで一丸となってスポーツに打ち込む姿が心に迫ります。これ、平成の小説なのでしょうか、テーマが非常に古くさい。茨城の運動大好き中学生には是非読んでいただいて、そういうのがいけ好かない君は茨城高校とか常磐高校があの夏で待ってる。
2問目は小説の書き方について。私小説にする場合でも、本人は気取って書くべきでその気取りが小説を小説たらしめているのではないかという論説文。
ほか、古典。ちょっと古典は今回教訓めいてます。短歌なのか和歌なのか現代の作品についての解釈を読めという問題の4つに別れていました。集めてくる文章に独特の臭みが感じられますが、それはきっと私の鼻がばかになったから。
英語
イラストをみたら、よくある左チェーンの特殊車両でした。一般的な自転車は右ネジが緩まないように作るため、乗車した右手側、車体の右側面にチェーンが通りチェーンカバーも右側につきます。
これは攻める気にもなりませんが、女の子の後ろに駐めてある自転車は左側面にチェーンカバーがありました。たぶん写真を反転したのかな。問題文は読んでないので不明。
先月の新聞小説にでてきたワルサーP-38の右側にセーフティが着いてて、いつからアンビセイフティになったのか悩んだけれど、あれはきっとどこかの模倣メーカーの作った偽ワルサー。もしくは写真の反転。
そう、すべては写真の反転。
理科
回路図が書きにくいようにワザと配線を曲げた図を書いたり、太郎君と花子さんが実験しただの、登場人物の存在が邪魔になる出題の方法はいつもの県立入試らしくて懐かしくなりました。
数学
バスだか電車の時刻を直線で表した、いつすれ違うかデータから読み取る図がありました。解いてない。問題の分量もいつも通り。
社会は得意じゃないのでなんとなく眺めただけ。
私が十代前半のときに小説アレルギーだったのは、いい大人が小中学生に推薦図書として青春群像劇、しかも大人が思う理想の中学生活をお勧めしてきたことに原因があると思い当たりました。
そういうのを読んで、点数を取るために取った私の行動は大人がおもう理想の中学生ならば濃う呼んで欲しいだろうなと思う選択肢に丸を付けること。だから点はとれました。たまに全く読み取れない小説がでてきました。それはきっと、ひねくれていると読めない話だったのでしょう。
今回読んだ小説も、まずプロットがオカシイ。少女漫画がよくやる、状況を作るために、イベントを起こしてる点がイヤでした。あとこれは、私が水戸人だからとか関係なく、単に気が短いので、そんな駅伝の部活はやめちまえとおもうので、そういう人は青春群像劇に入れてもらえません。残念?
ここで心の底から残念に思うタイプなら、もうちょっと生きやすかったのですがやめるときはやめればいいと思うので私ならとっくにやめてます。走るとお腹痛くなるし。
しかし、もう私も成人式を2回ぐらいくぐった大人ですから、青春群像劇も読めます。読めるけど、このあと私が書き継ぐと主人公が部活をやめて、残った駅伝仲間は家が没落して、陸上部の男の先輩の取り合いで仲違いします。そのときの恨みが10年後の同窓会で起きたあの悲劇に繋がるなんて、このときは誰も知りませんでした。
大人になってから若者に本を薦めるとき、順当に青春群像になるのは仕方なくて。
私が20代のとき、ある中学生がルシアンネハイムの「シャドー81」を読んでて。いまは向こうも結構いい歳で、彼はきっとちゃんとした大人になっていると願ってます。
あと、県立高校に落ちてもあんまりがっかりしないように。私立には私立の良さがあります。