カイジつながり

床屋にゆくと先客がいらっしゃいまして、本でも読もうと棚をのぞくと「カイジ」ばかり。こども向けの歴史マンガは新政府軍と長州寄りで、わたしくの読むべき本はありません。「航空特攻」を美化したマンガをみても、土浦一高の保存校舎で学徒動員の女子校生が削った部品が飛行機に乗っているとおもうと、ロマンスで塗りたくった砂糖菓子のような構成のシナリオには承伏できず、読むべき本なし。

脇のほうに「ジパング」があって助かった。

「ジパング」は異世界転生もののミリタリーマンガです。半村良先生の「戦国自衛隊」の海軍版です。小説家になろう 質問板[異世界転生禁止について]は、「異世界転生」を禁止したことでニュースになりました。この理屈でいえば、「ジパング」も「バイファム」異世界ですからきっと応募禁止ですね。

ガンダムは異世界ではなくSFだから大丈夫。戦場に放り込まれた時点で異世界ではあるけれど、転生ではない。刑法の構成要件についてわかりにくい説明を聞いたときに匹敵する理解のしにくさを感じます。構成要件についての説明は以下に任せます。

「やってはいけない!」法律知識: 誰もが陥る企業犯罪の落とし穴 – 小林英明 – Google ブックス

転生小説も法律論も読みたくないけれど、日本軍の兵隊の実体が書いてある「病床日誌」 六花出版は読みたくなりました。値段をみたら絶対買えない。ゼロ一個多いのです。学術資料だから、大学や図書館の予算で買うものなのでしょう。

ジパング1巻の1/3だけ読んだところで、呼ばれました。