北朝鮮が珍しく夕方にミサイルを発射。ミサイルとロケットの違いがよくわからないが、いまのところ日本の経済水域外の航海上に落している。動いている空母レーガンを狙うのは難しいだろう。
北の公開した写真は、ロケットのブースター部分にぼかしが入っていた。あのぶぶんをみると、どの国が技術支援をしているのかわかってしまうし、性能とその進捗具合がわかるので知られたくないのだ。
日本はとっくの昔に彼の国の射程圏内に入っているから、いまさら慌てることはない。心配するとしたら、秋葉原で売ってる部品がミサイルの制御に使われていないかとか、打ち上げ担当が気まぐれに燃料を余分に入れたり、発射角度を変えたり、はたまた機体の不具合で地面に落ちること。
落ちると、さすがに黙っていられない。そのときどうやって反撃するのか。実際には反撃する能力はないから、ミサイル発射ポッドを移動している場所がわかっても、日本からは手も脚も出ない。ひとつは法律で攻撃できないこと。仮に目の前でなにかはじめても、自衛隊の航空機に対地攻撃能力がないこと。だから、指をくわえて飛んでくるのを待つしかない。
高々度に打ち上げるミサイルがあったけれど、あれをやられるとイージスもパトリオットも危ういのではないか。
こうしてみると、案外北の戦略はまちがっていなくて、核の小型化まで政権を延命し、二段式の「火星」を三段にもっていければ、わりあいなんとかなるのではないか。間違っても完成前に攻撃されるようなことがあってはいけないので、いま試験発射している「週間北朝鮮ミサイル」は相当慎重に撃っているのだろう。