虎ノ門とドリー

昨日見たテレビの話を1日おいて書くのもどうかしてますけど。ラッパーのいとうせいこうさんと神田松之丞(@kanda_bou)さん | Twitterの対談がおもしろかった。

中高時代にいとうさんがむりやり理系に行って公式が覚えられなかった話。私も高校時分にたような気分でした。あの公式というものがアタマに入らない感覚は今思い出してもいやなものです。理科系の、物理が零点を取る気分は、夜中にうなされるような夢こそ見ませんけど、ちいさな擦り傷のように時々凍みるように思い出します。いとうさんがテレビ朝日の「虎ノ門」収録時に薬を飲んでた話もひどい。

対談相手である講談師神田松之丞さんが師匠に稽古を付けてもらうときに、女っぽくしゃべりすぎてるのを直されてました。芸者が二人きりで船頭を口説くシーンなのですが、私もそこでコノ人、女を出し過ぎてるなあ、二人きりなら女という社会の上での属性は捨てて、人として話してるはずだから、もっと自然な場合によっては普段と違う話し方になっても良いくらいだなあとみていたら、師匠も似たようなことを仰ってて、ただ、その伝え方は本人が気づく余裕を残して教えてて、徒弟制の強さを理解しました。

そのあとS玉で起きたM崎事件のドラマをちょっと見たら、最後のシーンで捜査員の周りを一周ぐるりとしてて、あんまり安定してるからレールかなあ、ステディカムかなあと気になって。あの予算規模ならドリー。手持ちであんなにきれいに停まれるものでしょうか。完璧に調整して挑めばあのくらい出来るのかもしれないけれど、私が監督なら、失敗の恐れがすくないレールを敷きます。まあ、その前にあの話をドラマにしたくないけど。